| BMWがM5”コンペティション”公開。625馬力のモンスター |
先日情報がリークされたBMW M5コンペティションですが、BMWがついに公式発表。
出力はウワサされたとおり625馬力、して「BMW最強」。
「コンペティション」はBMWのハイパフォーマンスカー「M」シリーズに設定されるハードコアバージョンで、パワーアップ、軽量化、そして速度リミッターの上限変更(と価格アップ)がなされたシリーズ。
”コンペティション”は先代M5で40%を占める人気グレード
先代M5においては「40%」が”コンペティション”であったとされ、人気シリーズであることもわかりますが、それだけに新型BMW M5コンペティションの内容は今まで以上に充実。
エンジン(4.4リッターV8ツインターボ)は上述の通り625馬力と「ノーマル比25馬力アップ」。
0-100キロ加速は3.1秒に向上し(0.3秒も速くなっている)、このタイムはランボルギーニ・ウラカンの「3.2秒」よりも速いタイムで、「サルーンもついにここまできたか」という感じですね。
駆動方式は標準のM5同様に4WD(xDrive)、トランスミッションもM5と同じ8速ATながらもパワー向上にあわせて再設定が施されている、とのこと(トランスミッションオイルクーラーも標準装備)。
なおドライブモードは「エフィシエント」「スポーツ」「ウルトラ・ハイパフォーマンス」が装備されているとアナウンスされていますが、「エフィシエント(エコ)」と「スポーツ」という落差の激しい設定(その中間がない)を持つのはさすがに「コンペティション」といったところ。
駆動に関してはアクティブMディファレンシャル装着によって後輪左右間でのトルク分配も自由に行うことが可能で、前後タイヤへのトルク配分はもちろんですが、後輪のみを駆動して自在にテールをスライドさせる「ドリフトモード」も当然装備。
面白いのは「Mサウンド・コントロール・ボタン」で、これはその名の通りエキゾーストサウンドを変更できるとされていますが、M3やM4のように、「スピーカーを通じて車内にサウンドを流す」のかどうかは不明。
外観に関しては「ブラックアクセント」が一つの特徴となり、ドアハンドルやテールパイプ、ドアミラーベースやミラーキャップ、「M5」トランクロゴ、ウインドウサラウンドなどがハイグロスブラックやブラッククロームに。
ホイールは20インチ鍛造(見るからに軽そう)、サスペンションも強化されて7ミリ車高がダウンし、調整式ダンパーは3つのハンドリングモード(コンフォート、スポーツ、スポーツプラス)に連動し、アンチロールバーもM5コンペティション専用品。
ブレーキキャリパーは6ポッドで、カーボンセラミックブレーキは「オプション」。
インテリアにおいてはMカラーが配されたシートベルト、同じくMカラーが用いられたメーターやフロアマットが専用装備。
現時点において日本での導入や価格、スペックについては公開がないものの、国内発売が待たれる車の一台でありますね。