| 今年のグッドウッドは先端テクノロジー目白押し |
開催も中盤に差し掛かり、さらなる盛り上がりを見せるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。
今年はA90スープラやイタルデザインR50 GT-Rなど「初」公開の車両が多く、かつ自動運転など先端技術の公開が話題となっています。
そんな中で登場したのが今後開催幼帝の無人レース「ロボレース」参加車両。
なお、ロボレースは「フォーミュラE」との同時開催を予定していて、2017年にも競技を行う予定だったものの、まだまだ技術が追いつかない状態。
そして今回のグッドウッド・ヒルクライムではその歴史上はじめて無人走行車がコースを完走したことになります。
ロボレースに参加するのはこんな車両
ロボレースは人が搭乗しない「完全無人」レースカー。
よってこんな感じの大胆なフォルムを持つことになりますが、デザインしたのは自動車デザイナー出身で、現在は映画に登場するメカもデザインしているダニエル・サイモン(”オブリビオン”のポッドが有名)。
ロボレースのテストが進行中。AI搭載、無人の電動レースカー開発の様子を動画で公開
ロボレースカーが走行する動画「Roborace's first ever driverless hillclimb」はこちら。
エンジン音は当然なく、モーターの「ヒューン」という音だけで走っており、観客もどう反応していいのかわからず「見守るだけ」状態となっています。
なお、出力はなんと720馬力。
公式タイムはないものの、動画を見ながらタイムを計測すると、下で紹介する110年前のクラシックカーとほぼ同じタイム。
一方こちらは110年前のメルセデス・ベンツ
そしてこちらは1908年の「メルセデス・グランプリ」、つまり110年前のレーシングカー。
2名が乗車していますが、動画を見ると一人は「スターターを回す係」のようですね。
なお、こちらは120馬力とのことですが、動画を見ているとタイヤの細さにかかわらず「かなり」速く、高いドライビングスキルが要求されるであろうことがわかります。
120馬力と720馬力という差、そしてクルマそのものの基本性能の差が大きな二台ですが、操るのが「人」「AI」でここまで(現代では)差が出るということですね。
そしてこちらは事前に「完全自動運転のマスタング」として話題になった車。
電子機器を扱い、自動運転にも関わるシーメンスの主導によって作られたものですが、ほぼまともに走らず、他に歩行者や車のいないクローズドコースでこの状態であれば、まだまだ自動運転は未来の話だと言えそう(酔っ払い運転のようだと言われていた)。
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そしてウワサのマクラーレンP1 GTも登場。
ジェットパックを背負った男もヒルクライムに参戦(これは反則だと思う)。
そしてグッドウッド・ヒルクライムにつきもののクラッシュですが、こういった貴重なクラシックカーでギリギリまで攻めることができるというのは相当にタフな神経(というか修理ができるお金)がないとできない、と考えてしまいます。
こちらはNASCARトラックの豪快な走行とクラッシュ。
こういったエンジンサウンドを聞くと、アメリカ人がV8にこだわるのも理解できるように思います。