| 中国からホンダ・スーパーカブを「フルエレクトリック」にコンバートするカスタム |
中国は上海より、ホンダ・スーパーカーブをフルエレクトリックに改造するカスタムショップが登場。
スーパーカブは世界中で販売され、2017年には累計販売1億台を記録したロングセラーモデル。
「乗り物」としてはこれ以上多くの台数を販売した記録はなく(4輪だとフォルクスワーゲン・ビートルの累計販売台数が2152万台)、バイク史に永遠に残る金字塔だと言えそうです。
完成車のほか「コンバージョンキット」も
なお、このショップ「シャンハイ・カスタムズ」は文字通り中国・上海を拠点とするものの、この設立者はニュージーランド出身のマシュー・ワディック氏。
もともと「エレクトリック・スーパーカブ」プロジェクト”eCUB”は昨年に立ち上げられたものですが、シャンハイ・カスタムズはすでに「完成車」、そして既存(ガソリンエンジン)オーナー向けのコンバージョンキットも発表。
今回発表されたのはレトロルックの「eCUB2」とそのコンバージョンキット、ということになります。
↓パーツ構成はこんな感じ
こちらは初代eCUB。
オールブラックでちょっとイカツイ感じですね。
構造としては外装やガソリンエンジンを取っ払い、燃料タンク部分にバッテリーをビルトイン。
このバッテリーは簡単に取り外して室内で充電することも可能、とのこと(一回の充電あたり走行可能距離は約35キロ)。
なお、モーターはリアハブに内蔵しているようです。
ちなみに上海ではガソリンエンジンを動力とするバイクの乗り入れが禁止されており、これは中国のいくつかの大都市でも同様(広州など)。
これは2008年頃からはじまった動きですが、そのため多数のバイクが廃棄され、代わりに出てきたのが電気スクーター。
これは市民の足として完全に定着しており、一定出力以下だとヘルメットも不要で、自転車と同様の扱いとなるようです(そのため、このeCUBにはウインカーはない)。
そのため信号や通行区分を守らず、上海市内ではこのエレクトリックスクーターが縦横無尽に走っていて、音もなく後ろから抜かされてびっくりするのが「上海あるある」のひとつ。
上から見るとこう。
ちょっとゴツめのシート、そしてダイヤモンドステッチ入りのシートがいい感じ。
メーターはスマートフォンを代用しているようで、非常にシンプルなバイクです。
なお、中国ではけっこうバイク熱が高く、「おっ」と驚くようなカスタムバイクもチラホラ。
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VIA:Shanghai Customs