
Image:HONDA
| 「枠にとらわれない存在」として誕生したOUTLIER CONCEPT」 |
電動バイクはとんでもなく高価なのが最大の懸念である
さて、最近では四輪部門よりもすっと元気なホンダの二輪部門。
これまでにも魅力的なデザイン、そして新機軸を盛り込んだ市販車やコンセプトバイクを多数発表していますが、ジャパンモビリティショー2025の開催に合わせて「アウトライアー・コンセプト(OUTLIER CONCEPT)」なるバイクを発表しています。
Image:Honda
ホンダは二輪においても「Go Electric」
ホンダは強く電動化を進める会社でもあり、四輪だけではなく二輪においてもそれは同じで、すでにバイクの電動化計画が公表されているほか、実際にコンセプトモデルもいくつか公開されています。
Image:Honda
-
-
ホンダが電動バイクの拡大計画を発表!2030年までに年間350万台を販売し構成比率を15%に。なお、2輪はホンダの稼ぎ頭であり、全体の半分の利益を2輪で稼いでいた
| 確かに取り組まねばならない事業ではあるが、価格が高くなりすぎること、中国メーカーに対抗できないであろうことから「茨の道」だと考える | とにかく売れるか売れないかはその「価格」次第 さて、意外と少 ...
続きを見る
そして今回のOUTLIER CONCEPTもそれに続く製品ではありますが、そのデザインは昨年EICMAにて発表されたEV FUN ConceptとEV URBAN Conceptの流れを引き継いだ未来的なルックスを持っており、ホンダがこういった「既存のバイクから想像できるような範囲を超えるデザイン」を採用するのには理由があり、それは「電動二輪車はガソリン車の置き換えであるべきではなく、電動でしか実現できない価値観を実現せねばならないから」。
確かにホンダはこれまでにも「新しい機能」を盛り込んだ(ガソリンエンジンを積む)バイクには「新しい外観」を与えてきたという実績があり、「新しい価値観を示すためには、新しいデザインを採用する」傾向にあるのかもしれません。
Image:Honda
「電動」という新しい価値から生まれるデザインとは何か
実際のところ、この「OUTLIER」には「型にはまらない存在」という意味があるそうですが、デザインチームはまず「既存の価値観をリセットするところからスタート」。
たしかにガソリンエンジンを積み、トランスミッションを介してチェーンやシャフトによって後輪を駆動するバイクでは「できない」構造やデザインを持つように見え、ひと目見て「電動」「なんか今までのバイクとは違う」ということがわかるデザインに。
Image:Honda
コンセプトは「Gliding」「Ecstacy」「Low」
ちなみにコンセプトのひとつには「Gliding」が挙げられ、これはグライダーで架空するかのようなフィーリングを目指すものだと説明されていますが、偶然なのか必然なのか、これは新型プレリュードの掲げるコンセプトと同一です。
Image:Honda
そしてもうひとつのコンセプト「Ecstasy」とは、エレクトリックモーターならでは即時性が生み出す快感であり、このOUTLIER CONCEPTでは俺を実現するためにインホイールモーターを採用して、これもまた「ガソリン車には絶対に不可能な」構造や考え方でもありますね。
Image:Honda
3つ目に掲げられたコンセプトは「Low」というもので、もちろんこれは「低いライディングポジション」。
これもやはりガソリン車では構造上非常に難しい概念で、デザインチームがこれにこだわったのは「ガソリンバイクでは得られなかった未知の体験をしてもらうには、未経験のライディングポジションの違いが重要である」と考えたから。
実際のところライディングポジションの違いによってライダーの体感速度やフィーリングは大きく変わり、そのためOUTLIER CONCEPTでは「極限までヒップポイントとアイポイントを下げる」ことにこだわったようですね。
Image:Honda
現時点ではこのOUTLIER CONCEPTの市販化については言及されていないものの、こういった「見た目で違いがわかる」エレクトリックバイクであれば消費者に受け入れられる可能性が高いのかもしれません(現在、ハーレー・ダビッドソンやBMWのほか、数社が電動バイクを発売しているものの、それらはやはり「ガソリンバイクの置き換え」にしか見えないからか、いまだ成功例はないと認識している)。
Image:Honda
ホンダの電動バイク、OUTLIER CONCEPTの公式プロモーション動画はこちら
あわせて読みたい、ホンダ関連投稿
参照:Honda

















