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【試乗】メルセデス・ベンツがここまで来たとは。すべてが別次元に進化したCLSに乗る

投稿日:2018/08/12 更新日:

| 最新世代のメルセデス・ベンツは飛躍的に進化している |

メルセデス・ベンツCLS450 4MATIC Sports(ISG搭載モデル)に試乗。
CLSというとスタイリッシュな「クーペ風セダン」の元祖とも言えるクルマですが、そのCLSも三代目の「C257」に。
日本に導入されるグレードは2つで、2リッター4気筒ターボディーゼル(194馬力)の「CLS 220dスポーツ(799万円)」と、3リッター6気筒ガソリンターボエンジン+ハイブリッド(ISG)を搭載して393馬力を発生する「CLS450 4MATICスポーツ(1038万円)の2つ。

メルセデス・ベンツCLSの価格やスペックは?

今回試乗するCLS 450 4MATIC Sports(ISG搭載モデル)のスペックは下記の通り。

ボディサイズ:全長5000ミリ/全幅1895ミリ/全高1425ミリ
重量:1950kg
エンジン:3リッター6気筒
出力:ガソリンエンジン367馬力+エレクトリックモーター26馬力
トランスミッション:9AT
0-100キロ加速:4.8秒
価格:1038万円

何と言っても最大の特徴は48VマイルドハイブリッドシステムISG=Integrated Starter Generatorで、これはエンジンとトランスミッションとの間に仕込まれたモーターが加速時に「エレクトリックブースト」として機能することで強烈な加速を実現。
同時に、最もガソリンを消費する発進時などにエレクトリックパワーを使用し、これによって大きく燃費を向上させることができるようですね。

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駆動方式はメルセデス・ベンツ自慢の4WDシステム、「4MATIC」。
トルクスプリット型4WDで、ハルデックス製4WDシステムとよく似たものですが、4MATICの開発を行ったのはGクラスを製造している「マグナシュタイヤー」だと報じられています。

サスペンションはフロント4リンク(これはけっこう珍しい)、リアはマルチリンク。
ダンパーはいわゆる「アダプティブ」タイプで減衰力調整式(車高の調整もでき、高速走行時には車高が下がる)。



メルセデス・ベンツCLSのエクステリアを見てみよう

メルセデス・ベンツCLSのデザインはメルセデス・ベンツの「最新世代」。
外観上の特徴は「プレデターフェイス」で、現在この最新デザインを持つのはCLSとAクラスのみ。
これはもともとメルセデスAMG GTで採用されたデザインをさらに研ぎ澄ましたものですが、猛禽類のような鋭い顔つきとなっています。

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グリルはルーバーではなく「ダイヤモンドグリル」。

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そしてこれも大きな特徴ですが、プレスラインを極力廃した、なめらかなボディライン。
凹凸が非常に少ないということになり、メルセデス・ベンツは「曲面で陰影を表現した」としています。

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テールランプは「3Dエッジライトテクノロジー」搭載。
リアバンパーの「出っ張り」がなく、テールはかなり”なめらか”。

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メルセデス・ベンツCLSのインテリアを見てみよう

インテリアにおける特徴は2つ並ぶ「12.3インチディスプレイ」。
ひとつは通常のメーターがわりに、もうひとつはインフォテイメントシステムとして機能します。
メーターの方のディスプレイは「スポーティ」「クラシック」「プログレッシブ」の3つの表示モードが選択可能。

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そしてエアコン吹き出し口が光る「イルミネーテッドエアアウトレット」も新世代メルセデス・ベンツの内装における特徴のひとつ。
形状は「ジェットエンジンのタービンをモチーフ」にしたといい、ダッシュボードやドアインナーパネルに仕込まれたアンビエントライトと連動します(温度を上げると赤く、下げると青く光ったりもする)。
ぼくは「光りモノ」が大好きなので、これは「いいなあ」と思う装備ですね。

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なお、新世代のマルチファンクションステアリングホイールはかなり秀逸。
右スポークは右ディスプレイに、左スポークのスイッチは左ディスプレイに対応。
センサー部分の上に指を滑らせることによりノートパソコンに採用されるタッチパッドのような操作が可能で、そのほかのスイッチ類も直感的に操作できるように設計されています。

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メルセデス・ベンツCLSで走ってみよう

早速乗り込んでシートやミラー、ステアリングホイールの位置をあわせてエンジンスタート。
エンジンの始動はステアリングコラム右のボタンにて行いますが、このボタンのデザインも新設計となっています(やっぱりエアコン吹き出し口同様のモチーフ?)。

エンジンの振動、音はかなり静かで、アイドリングも極めて低め。
ステアリングコラム右レバーを操作して「D」レンジに入れてクルマをスタートさせますが、出だし、そして低速域での走行は極めてスムーズ。

オートマティックトランスミッション”9G-TRONIC”は従来の7速に比べてトランスミッションの重量が1kg軽く、オイルの粘度も低いために駆動ロスが少ない、とされていますが、かなり良くできたトランスミッションだと思います。

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車体は5メートルに至る長さではあるものの、けっこう(というか”かなり”)取り回し性がよく、狭いところでもなんなく車体を持て余すことなく走行できるのにはちょっと驚き(おそらくはダイレクトステアリング=可変ステアリングレシオが搭載されている)。

特筆すべきはその静粛性で、これはシャシー剛性の高さに加え、エンジンそのもののノイズの低さ、防音技術の向上などその理由だと思われるものの、やはり「ISG」の活用によってエンジンに負担をかけずに走れることが大きそう。
そしてISGのおかげで(アイドリングストップからの)エンジン再始動が極めて素早く、かつ静か。

ぼくは「アイドリングストップ時からのエンジン復帰」において、そのタイムラグや振動をけっこう気にするタイプですが、このメルセデス・ベンツCLSは今まで乗った、アイドリングストップ機能装着車のどれよりも静かだと断言できます。

そしてサスペンションもしなやかで、柔らかいのにしっかり路面を掴む印象があり、かなり安心して踏める足回り。
これまでのメルセデス・ベンツは「柔らかすぎるか硬すぎるか」という極端なフィーリングを持っていましたが、CLSはそのセッティングが大きく変わっているようで、このあたりはAMG GT 4ドアクーペと同時に開発が進められた恩恵を被っているのかも(新型GクラスのフロントサスペンションはAMGの設計だそうですが、このCLSのサスペンションにもAMGの技術が入っているのかもしれない)。

加速や減速、コーナリング時の姿勢変化も極めて小さく、とにかく静かで安定していて快適そのもの。

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ブレーキも申し分なく、今まで様々なメルセデス・ベンツに乗ってきたものの、ここまで思った通りの止まり方をしたモデルはなく、「走る」「曲がる」「止まる」において人の感覚に近い、違和感がなくごく自然なフィーリングを持っているようです。

なお、ドライブモードは5つで、燃費重視の「ECO」、通常走行モードとなる「Comfort」、スポーティーな「Sport」、さらにスポーティーとなる「Sport+」、そして「Individual」。
ドライブモードモードの変更によって「ダンパー/サスペンションの硬さ」「アクセルレスポンス」「シフトチェンジのタイミング」「エンジンサウンド」が変更。

なお、「エンジンサウンド」については「Sport+」に入れるとかなり大きくなりますが、この音は「スピーカーを通じて聞こえている人口音」だそう。
つまり、乗っているとかなり勇ましい音が室内に響き渡るものの、外から聞くエキゾーストサウンドは「静かなまま」。
これは非常に面白い設定ですが、周囲に迷惑をかけずに楽しめる、なかなかにいいソリューションかもしれません。

結局どうなのメルセデス・ベンツCLS?

試乗を通じて思ったのは、「これまでのメルセデス・ベンツとは全く違う」というもの。
それは外装しかり、インテリアしかり、ドライブフィールしかり。

これまでのメルセデス・ベンツは「作りの良さはわかるものの、いまひとつ感情に訴えかけるものが少ない」とは感じていましたが、新世代のメルセデス・ベンツであるCLSはまさに「打てば響く」感があり、乗っていて楽しいと言える一台。

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さらには他社の追随を許さない、異常なまでの高級感とセクシーさを持つインテリアはぼくの言葉で表現できる範囲を超えていて、これだけでも「欲しい」と思わせるに十分。

クルマのインテリアはあまりにこれまで軽視されてきたとぼくは考えていて、しかし今の世の中、クルマにとって「見た目」はあまりに重要。
とくに運転中ずっと目にすることになるインテリアほどその重要性は高いと考えていて、その点メルセデス・ベンツCLSは非常に高いオリジナリティ、世界観、そして感性に訴えかける演出を持つのは間違いのないところ。

1038万円は高価ですが、逆に「1000万円でこれだけの装備、高級感、独自性を持つクルマ」を探すことは難しく(少なくともぼくの知る限りでは該当するクルマはない)、かつSLSはこれまでの例を見てもEクラスやSクラスのセダンよりは値落ちが小さく(指向性が強く、スポーツクーペ的な性格があるから?)、よって「買い」な一台だと考えています。

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