| BMWの戦略はどれも実を結ばず? |
BMW英国の代表、イアン・ロバートソン氏によると、「自動運転技術が一般のものになるかどうかはわからない」とのこと。
この真意としては技術的なものよりも「法規的なものが理由」だとしており、完全自動運転を実現したとしても、それを各国の公道で走行させるのは簡単ではない、としています。
たとえば「ドローン」も同様で、一時世界はドローンブームに沸くことになり、アマゾンやドミノピザなどが「ドローン宅配」を打ち出したり、とにかく世界はドローン一色。
しかしながらドローンを使用したテロや犯罪、事故が相次ぐことになり、今やドローンを飛ばすのも難しい状況となって、GoProに至ってはドローン事業を売却することに。
空飛ぶ車も同様の危険性を持っている
さらに言えば「空飛ぶクルマ」も同様で、これもアウディやメルセデス・ベンツが実用化を目指すものの、もしテスト時に街中に墜落でもしたらドローン同様に一瞬でオワコンになる危険性があるわけですね。
なお、BMWは自動運転に対して非常に熱心なメーカー。
もともとエレクトリックブランドとしてスタートさせた「i」ブランドも現在では「自動運転とコネクティビティ」とに特化して再出発すると発表されていますが、つまり「i」ブランドは成功したとは言えず、BMWはエレクトリックカーの将来について「もしかすると普及しないかもしれない」という見解も示しています。
BMWがエレクトリック計画に不安。2025年のEV販売比率について「40%かもしれないし、10%以下もありうる」
つまりは一番先にエレクトリック化に挑戦し、そして辛酸を舐めたメーカーならではの発言だと言えそうですが、自動運転についても同じように「先に行ったメーカーならでは」の意見として、普及に対する不安を感じているのかもしれませんね。
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