プロポーションやサイズまでもほとんどそのまま
これまでもポルシェ・マカンやアウディ各モデル、マツダCX4などをパクってきた中国の自動車メーカー「Zotye」が、今度はレンジローバースポーツをまるまるコピー。
その名もZotye T900とされていますが、これはどこからどう見ても「レンジローバースポーツ」。
中国国内でも結構(あまりにモロなので)批判が強いと聞くものの、それでもコピーを貫く姿勢はある意味で見上げたものでもありますね。
価格はレンジローバースポーツの1/5
CarnewsChinaによるとこのT900は実際のレンジローバースポーツと同サイズだとされており、サイズまでパクった、ということに。
ちなみにエンジンは2リッターターボ(230馬力)、トランスミッションは8速ATだとされています。
その価格は260万円ほどと報じられますが、中国ではレンジローバースポーツは関税を入れると1300万円ほどとなり、じつにT900の価格はレンジローバースポーツの1/5。
なお、インテリアはレンジローバースポーツというか、もっとワールドワイドにパクっていて、例えばステアリングホイールはポルシェ・マカン、メーターやインフォテイメントディスプレイはメルセデス・ベンツという感じ。
加えてセンターコンソールと昇降式のロータリーコマンダーはレンジローバーから、といったところですね。
ちなみにこちらはポルシェ・マカンのステアリングホイール。
こちらはメルセデス・ベンツのメーターまわり。
Zotyeは中国におけるフォードのビジネスパートナー
外国の自動車メーカーが中国で自動車生産を行うには現地企業との「合弁会社」を設立する必要があり、このZotyeはなんとフォードのパートナーとのことで、つまり「まあまあマトモなはずの会社」。
もしかするとフォードはコピーの件でジャガー・ランドローバーやマツダ、ランボルギーニから苦情や相談を受けているのかもしれませんが、それでも意に介さないのが中国企業なのかもしれません(自分自身が悪いわけではないものの、たぶんフォードはバツが悪いと感じているのだとは思う)。
ほかにも「困った合弁相手」では、メルセデス・ベンツの中国パートナーがメルセデス・ベンツGクラスをパクったということがあり、ここはほかにもジープ・ラングラーをコピーしたり、その子会社がランボルギーニ・ウルスをコピーしたり、といったことも。
一時期よりもちょっとはマシになったようには思いますが、こういった状況はなかなかに改善しそうにない、と感じます。
VIA:CARNEWSCHINA