現在、パガーニはミドシップスーパーカーのみのラインアップだが
ロシアのデザイナー、Igor Krasnov氏が「もしパガーニがフロントエンジンレイアウトのツアラーを作ったら」というレンダリングを公開。
現在パガーニは「ミドシップスーパーカー」一本に集中しています。
というのも創業者のオラチオ・パガーニ氏自身も、パガーニ立ち上げ以前はレーシングカーの設計やランボルギーニでのスーパーカー開発に携わっており、ランボルギーニを辞した理由も「自分の考える、もっと優れたスーパーカーを作りたかったから」。
よってパガーニがツアラーなどスーパースポーツ以外のクルマを作るとは考えにくく、しかし今回のレンダリングは「レンダリングのままにしておくには惜しい」、つまり実際に発売する価値があるんじゃないかと思えるほどの素晴らしい出来となっています。
パガーニが今後販売を伸ばすのであればほかジャンルへの進出は必須
なお、パガーニはおおよそ25年の歴史を持ち、上述の通り「ミドシップスーパーカーのみ」のラインアップ。
現在でも非常に成功した自動車メーカーということになりますが、今後もしパガーニが業容を拡大したいのであれば、ランボルギーニ同様にミドシップスポーツ以外にもラインアップを広げる必要がありそう。
今回の「フロントエンジンのパガーニ」のレンダリングについて名称は定められておらず(残念)、しかし”どこからどう見てもパガーニ”。
フロントノーズは当然長くなっているものの、ウアイラやゾンダのイメージを引き継いでおり、ヘッドライトもまんまパガーニ。
記載はないものの、もちろんメルセデスAMGより供給を受けるV12ツインターボエンジンをフロントに収めるのだと思われます。
ドアもガルウイングを採用しており、これもパガーニのほか車種と共通するところですね。
インテアリアについてもやはりパガーニだと一目でわかるデザイン。
画像を見る限りでは「2シーター」のようでもあります。
テールランプ、マフラーエンドもパガーニそのまま。
ただしマフラーエンドは内側にジェット機のアフターバーナー風のリブが設けられるなど、「グランツーリスモ」を標榜するにあたって高級感はぐっとアップしているようです。
フロントエンジン化がなされているため、リアのマスは最小化。
これがまたクラシカルな雰囲気を出しており、エレガントに感じさせるところでもありますね。
ほかにもある、パガーニの「もしも」系レンダリング
CGデザイナーがランボルギーニやフェラーリをベースに様々な「もしも」系レンダリングを作成する昨今ですが、パガーニはその知名度の割に「意外と取り上げられることが少ない」ようです。
その理由は不明ですが、もともとのデザインの完成度が高く、「弄りにくい」のかもしれませんね。
そしてこちらはウアイラのワゴンボディ。