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ポルシェが新型マカンSを国内で発売。出力は14馬力アップ、価格は18万円アップ、もちろん走行性能も価格以上にアップ

2019/01/30

ポルシェは燃費向上のないパワーアップは行わない

ポルシェが日本国内においてフェイスリフト(マイナーチェンジ)を施した新型マカンSUVの販売を開始。
エンジンは新開発の3リッターV6ターボが採用され、出力は先代を14馬力上回る354馬力にまでパワーアップしています。

これによって(スポーツクロノパッケージ装着の場合)0-100キロ加速は5.1秒へと向上し、718ケイマン/ボクスターと同じ加速性能にまで達したということになりますね。

新型ポルシェ・マカンSはパワーアップを果たしながらも燃費向上

先代に対する新型マカンSの視覚的な変更内容としてはベースグレードの「マカン」とほぼ同じと考えてよく、前後バンパーの変更、そしてテールランプが左右連結された「LEDライトバー」となり、インテリアでは10.9インチサイズのタッチスクリーン式PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネジメントシステム)が装備。

ちなみに新型V6エンジンはタービンが「Vバンクの内側」に移動。
これはメルセデスAMGの「ホットインサイドV」と同じ構造で、重量物を車体の中心線上に配置することでロールセンターを適正化できるというメリットがあります。

さらにエンジンとタービンとの間に「短いエグゾーストガス経路」を備えたことでターボラグが減少したとしていますが、ポルシェは新型911しかり(インタークーラーの位置を変更してフローを変更した)、あの手この手で改良してくるなあ、といつもながら感心させられます。

なお、1リッターあたりの出力は113馬力から118馬力に向上するも、燃費は向上しているといい、これは「燃費向上の内パワーアップは行わない」ポルシェらしい部分ですね。

「走り」のアップグレードも抜かりなし

もちろんポルシェだけあって走りについても見直され、より「スポーツ性能」を高めるために前後で幅の異なるタイヤを採用。

加えてフロントサスペンションのスプリングフォークがスチールからアルミに変更され、重量低減はもちろんですが、より軽快な動きを実現できそうですね。

ポルシェはこういった「見えない部分」についても熟成を重ねており、一旦ニューモデルを発売しても「出しっぱなし」ではないところに信頼が置ける、と考えています。

ちなみに一部メーカーは発売後、そのモデルの利幅を拡大するためなのか、アルミ製パーツ(ドアやサスアーム)がいつの間にかスチールに変更されていたりということがあって、これは逆に信用を失うところ。

なお「ブレーキペダルそのものが300グラム軽量化された」ことでブレーキフィールが改善されたと紹介され、レバーを短くしたことでレスポンスも向上し、ブレーキディスクそのものも「直径10ミリ、厚さで2ミリ」向上。

この「厚さ」というのっはけっこう重要で、ハードブレーキング時には(薄いブレーキディスクだと)その歪みがけっこう気になる場合もあるほど。

新しいオプションも充実

新型ポルシェ・マカンSではオプションでカーボンセラミックディスクブレーキ「PCCB」が選択できるようになったほか、GTスポーツステアリングホイールも選べるようになり、「さらにスポーツ性を強調」しているとも言えそう。

そのほか快適装備だとトラフィックジャムアシスト、イオナイザー(空気清浄機)も用意されているようですね。

新型ポルシェ・マカンSの価格は859万円で、先代の841万円から18万円のアップ。
装備の充実、パワーアップに比較すると「18万円の値上げ」は高くない、と考えています。

なお、新型マカンSの発売に合わせ、初回限定モデルの「テクノロジーエディション(10,825,000円)」、「シュポルトエディション(10,821,000円)」を投入するようですね(ついにポルシェも初回限定版商法に手を出してきたか・・・)。

VIA:PORSCHE

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