先代のRS4アバントオーナーはちょっと悔しいかもしれない
アウディ・ジャパンが新型RS4アバントを発売。
「RS4」は「A4」をベースとしたハイパフォーマンスモデルで、順列としては「A4」「S4」「RS4」と並ぶことになり、つまりRS4はA4系列では最上位に位置するグレード。
加えてRSモデルはほかグレードとは異なり、モータースポーツ、ハイエンドスポーツモデルを担当する「アウディスポーツ」の開発となりますが、いずれも標準グレードとは異なるワイドボディを持ち、最新世代だとヘッドライトやテールランプ脇に「ダクト」が見られるのが外観上の特徴です。
アウディRS4アバントの加速はポルシェのハイパフォーマンスモデル並
しかしもちろんRS4アバントのデザインは「それだけ」ではなく、前後のブリスターフェンダー(もしかするとRSモデル中、もっとも張り出しているかも)は、かつてのレーシングカー「アウディ90 Quattro IMSA GTO」からインスピレーションを得た”アウディのモータースポーツにおける歴史を象徴する”もので、かつRSモデル専用のシングルフレームグリルや前後バンパー、 サイドステップ、ホイールなどが標準モデルのA4とは全く違った印象を見せることに。
そして最大のトピックはその運動性能。
そのコアとなるのはポルシェが開発した、450馬力を発生する2.9リッターV6ツインターボ(ポルシェ・パナメーラ4Sに搭載され、ポルシェ版は440馬力)ですが、8速AT(ティプトロニック)と4WDシステム(クワトロ)とのコンビネーションにて0-100キロ加速はわずかに4.1秒。※ポルシェだと、991.2世代の911カレラが4.2秒、718ケイマンGTSが4.1秒(PDK)。
さらにリアにはスポーツディファレンシャルを搭載し、車高はA4に比較して7ミリダウン。
最高速度は250km/hに制限され、本国だとオプションのRSダイナミックパッケージを装着することでこのリミッターを280km/hへと変更が可能(日本での対応があるのかどうかはわからない)。
そのほか本国ではパッケージオプションとして「カーボンパーツや軽量ホイール装着で80キロ軽量化できる」カーボンエディションも用意されています。
アウディRS4アバントのインテリアは「高級」志向
なお、アウディRS4アバントの内装はそのパフォーマンスから想像するより「ラグジュアリー」。
シートにはファインナッパレザーが使用され、ドアトリムにはイルミネーションつき。
メーターパネルはおなじみ12.3インチサイズの液晶メーター「バーチャルコクピット」で、ここにはGフォースやエンジントルクも表示可能(もちろんRSのモデル専用のデザインが採用されていると思われる)。
車両本体価格は1196万円で、先代が「1317万円」であったことを考えると「パフォーマンスは大幅アップ、価格は大幅ダウン」。
なおオフィシャルフォトに採用されるボディカラーは「ノガロブルー」で、これは「最初のRSモデル」でもあったRS2(1994年発売。アウディ80アバントをベースに作られたハイパフォーマンスワゴン)へのオマージュ、とのこと。
ちなみにRS2は「ポルシェのチューンした」エンジンや足回り、ブレーキを持っており、今回発売された新型RS4アバントが「ポルシェ設計のエンジンを持つ」ということは「(フォルクスワーゲングループによるポルシェ買収という)紆余曲折を経た、偶然なのか必然なのかわからない一致」だと考えています。
VIA:AUDI