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1台3億7000万円、ブガッティ・シロンスポーツの納車第一号。カタールの王族が注文したカスタム車両を見てみよう

2019/02/10

内外装は鮮やかなコバルトブルーに

ブガッティのCEOがステファン・ヴィンケルマン氏へと交代した後のニューモデル第一弾、「シロン・スポーツ」一号車が納車に。

シロン・スポーツはその名の通り「スポーツ性能を高めたシロン」。
通常モデルと異なるのはまず「軽量ホイール」「カーボンファイバーの使用拡大(ワイパーアームまでカーボン製)」で、これによって重量は-18キロ。
そこへ「強化サスペンション」「10%硬いショックアブソーバー」「強化ステアリングラック」が付与。

さらに”ハンドリングモード”の選択によって「リアデフの制御」「ダイナミック・トルクベクタリング設定」がよりダイナミックに変更され、大きく俊敏性が増す、としています。

エンジン出力、加速性能については通常のシロンと変わりはなく、しかし時速200キロ以上での安定性、コーナリングスピードの高さから「サーキットを走ると明確にラップタイムに差が出る」とブガッティが紹介していますね。

車両には購入者のイニシャル入り

オーナーはカタールの王族の一人であるアブドゥラ・ビン・ファハド氏で、フロントとのトランクスペースに装着されるプレートにはそのイニシャル「ABF」が刻印。

なお、以前に同家の所有と思われる美しいフェラーリ456GTが競売に登場していますね。

そしてキックプレートにも「ABF」のロゴ。

ボディカラーは前半分が鮮やかなブルー、そしてリアのブラックに見える部分はカーボンファイバー(よく見ると織り目が見える)。

そのほかブレーキキャリパー、リアの「EB(エットーレ・ブガッティ)」ロゴ、テールランプの枠、リアディフューザーのエッジ、ブレーキキャリパーもブルーに。

エンジンカバーやロゴもブルー。
なお、イスラム圏ではコバルトブルーやターコイズが非常に好まれ、これまでにも「ブルー」のボディカラーを持つ中東のエキゾチックカーが多く紹介されていますね(中東でブガッティが受け入れられているのはそのイメージカラー”ブルー”が関係しているのかも)。

そしてインテリアもやはり鮮やかなブルー。

一方でドアインナーハンドルやセンターコンソール、ステアリングホイールのスポーク部などはマット仕上げのチタンカラー。

中東の王族や富豪は何台、もしくは何十台(とくには数百台も・・・)ものエキゾチックカーを購入してきており、その段階において「数え切れないほどの」カスタムを施してきていたものと思われることから、今回のシロン・スポーツのように”カスタム慣れ”した仕上がりとなっていることも多いようです。

ただ、こういったカスタムにはブガッティ本社とのやり取りが必要になり、かつそれは数回に渡ることが予想され、つまり相当な労力がかかることに。

そして中東の王族はそれを年に何回、何十回と繰り返すことになるのだと思いますが(自分のクルマを管理する専用の担当がいるものとは思われ、細かいことは管理人に任すのかも)、クルマを買うにも相当な時間をかけている、ということになりそうですね。

VIA:GT Spirit

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