3モーターハイブリッドはポルシェ918スパイダーと同じ?
ランボルギーニ・アヴェンタドールは2011年に登場し、2016年に「アヴェンタドールS」へと進化。
予定通りにゆけば2021年あたりに後継モデルへとバトンタッチすることになりますが、現時点でその内容はまだまだ不透明です。
ただし今回Car Magazineが報じたところによると、アヴェンタドール後継モデルは「モンスターになるだろう」。
カーボンモノコックシャシーは新設計
ランボルギーニ自身、過去にアヴェンタドール後継モデルに搭載されるエンジンは「自然吸気V12エンジン(新設計なのか現行の改良版なのかは不明)」と明言しており、かつ「ハイブリッドになる」とも。
そこでCar Magazineによると、このV12エンジンはアヴェンタドールSVJの出力を超え、それに組み合わせられるのは3つのモーター。
2つのモーターは前輪左右それぞれを駆動し、3つ目は後輪をアシストすると報じていますが、この内容はポルシェ918ハイブリッド/ランボルギーニLPI910-4アステリオンと同じ内容。
バッテリーは車体中央に内蔵されてトランスミッションはデュアルクラッチを採用すると述べていますが、これもやはり918スパイダー/アステリオンと同じということになりそうですね。
このレイアウトを採用するとなると現在のカーボンファイバー製モノコックを使用することはできず、よってアヴェンタドール後継モデルは(バッテリーを収めるため)新設計のカーボンモノコックを採用するとも言われます。
なお、ポルシェ918スパイダーもカーボン製モノコックを持つものの、もしかすると一部の設計は918スパイダーのものを流用するのかもしれませんし、あるいは918スパイダー後継とアヴェンタドールとが新設計のカーボンモノコックを共有する可能性も。
現代においてV12エンジンの生き残りは非常に難しい
そして今回ランボルギーニの技術開発担当、マウリッツォ・レッジャーニ氏が語ったところでは、「アヴェンタドール後継は自然吸気エンジンを継続し、プラグインハイブリッドを採用する。それはエモーションと我々のDNAとを両立させる手段でもあり、ユーロ7及び世界中の規制にも対応可能だ。我々はターボではなくハイブリッドを使用するが、我々はハイブリッドであろうとも、顧客が求めるセクシーでエモーショナルなモデルとすることができる。それはチャレンジであるが、可能だと信じている」とのこと。
なお、今回の報道だとアヴェンタドール後継モデルのハイブリッドシステムに使用されるのはスーパーキャパシタではなく「バッテリー」。
そして少し前にはV12エンジンをパワーアップさせることは難しいという報道もありましたが、ランボルギーニはさらなる出力向上を達成するということになり、まだまだアヴェンタドール後継モデルについては「流動的」なのかもしれません。
V12エンジンを採用するメーカーは残り少なくなっていますが、アストンマーティンは「ターボ」で環境規制を乗り切り、フェラーリは「ハイブリッド抜きで」自然吸気のままV12エンジンを継続すると語るなど、ここへきて各車の対応にも差が出てきているようですね。