| たしかに以前から「ウラカンのオフローダー」はウワサされていた |
ランボルギーニが突如として「ウラカンのオフローダー」、”Huracan Sterrato(ウラカン・ステラート)”を発表。
これは市販を考えたものではなく”ワンオフのコンセプトカー”だと説明されていますが、ランボルギーニは過去に「ウラカンのオフロードモデルを検討中」と報じられたこともあり、あながち「市販されないとも言えないな」とも考えています。
ウラカン・ステラートはまるで「もしも系レンダリング」のようだ
なお、スポーツカー/スーパーカー×オフローダーというのはCGアーティストが好むモチーフで、これまでにもポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンなどがバーチャルにて「オフローダー化」。
しかし今回はランボルギーニ本体がウラカンをオフローダー化したということになり、「空想が現実になった」という印象も。
今回発表された一連のオフィシャルフォトを見ると、ウラカンEVOをベースに車高を上げ、オーバーフェンダーを装着し、タイヤをよりファットなもの変更し、フロント/サイド/リアにスキッドプレート調の加飾を施し、フロントやルーフにLEDライトバーを追加した、というのが主な変更点のようですね。
そして「ウラカン×オフロード」というところでは、ユーチューバー、アレックス・チョイ氏が少し前にカスタムした「ウラカン・ユニコーンV3」に近いイメージも。
なおウラカン・ステラートのエンジンはウラカンEVOと同じ5.2リッターV10/640馬力、駆動方式ももちろん4WD。
車高の上昇幅は47ミリ、前後トレッドのワイド化は30ミリだそう。
今回はインテリアの画像が公開されていないものの、ランボルギーニいわく「スポーティーなオフロードインテリア」を持ち、チタン製ロールケージや4点式シートベルト、アルミ製のフロアパネル、カーボンシェルを持つシートが与えられている、とのこと。
現時点でこのウラカン・ステラートの市販化は「考えていない」ようですが、現在ランボルギーニの属するフォルクスワーゲングループは、以前より「スポーツカーとオフローダー」とのハイブリッドモデルに強い興味を示しており、今回のウラカン・ステラートに対する反応次第では「市販化に動く」かもしれませんね。
フォルクスワーゲングループは過去にこんな「スポーツカー×オフローダー」を作っている
そしてVWグループがこれまでにリリースした「スポーツカー×オフローダー」だと、もっとも新しいものでは「ケイマンGT4ラリー」。
これはレース用のみながら、実際に市販化に至っています。
「100台の注文が集まれば生産する」とされたポルシェ・ケイマンGT4ラリー。718ケイマンGT4クラブスポーツをベースに生産決定
そのほか、アウディの発表したコンセプトカー「ナヌーク」といったクルマも。
これは先代アウディR8をベースに作られたもので、今回のウラカン・ステラートによく似た手法が用いられています。
そしてこちらはナヌークの「イタルデザイン」版、パルクール。
イタルデザインは現在フォルクスワーゲン傘下にあり、ランボルギーニがその株式を保有しています。
そしてフォルクスワーゲン自身、「コンセプトT」を公開したことも。
こういった、他のメーカーやブランドでは見られない傾向を持つのがフォルクスワーゲングループですが、これらを見ると「ウラカン・ステラートが市販化される可能性もゼロではないだろう」と考えたりします。
VIA: Lamborghini