| BMWは一気に8シリーズのラインアップを拡充。過去に例を見ないほどの拡大戦略 |
今月後半に発表されると思われる、新型BMW 8シリーズ・グランクーペの画像がリーク。
BMWはつい先日「新型M8」を発表したばかりですが、矢継ぎ早に8シリーズを拡充する、ということになりますね。
なお、8シリーズは数字が示すとおりBMWのフラッグシップという位置づけで、つまりは「かなり高額なクルマ」。
台数がさほど出るとは思えないセグメントですが、BMWは8シリーズに「クーペ」「カブリオレ」そして「グランクーペ」を投入する、ということになります。
BMWは8シリーズの展開に際し、相当のリスクを踏んできた
この価格帯にこれだけのバリエーションを投入するということには相応のリスクが存在することになり、しかしBMWは「まずクーペを導入し、売れ行きを見てカブリオレ、そしてグランクーペ発売」するのではなく、一気に(M8含めて)投入。
それでもBMWが今回の手法を採用したのには「開発の効率化(テストも同時に行える)」、そして「車体あたりの利益向上が必須」という判断があったのだと思われ、さらには「なんとしても8シリーズ全体をヒットさせる」という不退転の覚悟が見え隠れしますね(それにしても思い切ったな)。
8シリーズ・グランクーペは「ベストな8シリーズ」?
そんなワケで新型8シリーズ・グランクーペですが、これは「8シリーズの4ドアクーペ」。
BMWはクーペ風セダンに「グランクーペ」という名称を与えていますが、ほかにもクーペ風ワゴンとして「グランツーリスモ」が存在するのがちょっとややこしいところでもありますね。
なお、画像を見ると当然ながらホイールベースが延長されていること、長いノーズはそのままに、車体後半にマスが移動していること、さらには大きなリアスポイラーが確認できます。
リアウインドウは3シリーズでも採用された「新しいホフマイスター・キンク」を想起させますが、やや異なる形状に(セダンそしてグランクーペにて、この部分のデザインに差異を持たせているのかもも)。
全体的に見てかなりバランスの良い車体を持っており、ポルシェ・パナメーラ、メルセデスAMG GT 4ドアの有力なライバルとなりそうですね。
今のところ新型8シリーズに搭載されるエンジンについては不明ではあるものの、今回のリーク画像ではブルーのキャリパーを持つハイパフォーマンスブレーキが与えられており、となると8シリーズ・クーペ/カブリオレ「M850i」に搭載されるのと同じ4.4リッターV8ツインターボ(530PS)を積むのは間違いなさそう。
そのほか3リッター6気筒ターボディーゼル(320PS)モデルの追加、さらにはM8グランクーペ(4.4リッターV8ツインターボ、600馬力)も設定されることになりそうです。
VIA: Auto Express, BMW Blog