
Image:Abimelec Design
| アルピナはルーフと立ち位置が似ているだけに「本当にありそうな」気がしてくる |
なおアルピナは2026年1月より「BMWの第四のブランド」として再出発
さて、ついにBMWがアルピナの買収を完了させ「新生アルピナ」に関する計画を発表したところではありますが、今回はレンダリングアーティスト、アビメレックデザイン(Abimelec Desigh)が「もしもアルピナがポルシェをベースにしたクルマを発売していたら」というCG作品を発表。
以前には「GRスープラ」「レンジローバー」「メルセデス・ベンツ」などのアルピナ化も発表しており、それら同様、「いかにもありそう」な雰囲気に仕上がっています。
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「アルピナ×ポルシェ」、B964 4.0はこんなクルマ
そこで「アルピナがポルシェをベースに作ったスポーツカー」、B964 4.0を見てみると、その基礎となるのは964世代のポルシェ911ターボ。
ボディカラーはアルピナを連想させる(しかしちょっと明るい)グリーン、リヤガーニッシュには「ALPINA」の文字。
Image:Abimelec Design
そしておなじみ「アルピナストライプ」、そして20スポークホイールが装着され、「どこからどう見てもアルピナ」という感じ。
Image:Abimelec Design
アビメレックデザインの作品はいずれもツボをよく押さえており、本当に存在するんじゃないかとも思えるほどのリアリティが魅力だと思います。
アルピナとは?
そこでアルピナをおさらいしておくと、アルピナの成り立ちは非常にユニークでドラマチックなもので、実は最初から自動車メーカーだったわけではなく、そのルーツは意外や「タイプライター」。
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1. 事務機器メーカーとしての誕生
アルピナの物語は、1950年代にドイツの実業家オットー・ルドルフ・ボーフェンジーペンが設立した事務機器工場から始まります。
- 主力製品: 当時は「アルピナ」ブランドの高品質なタイプライターを製造
- ブランド名の由来: ドイツ語で「アルプスの」を意味する言葉から取られており、精巧で堅牢なイメージを大切にしていた
2. 「ガレージでの挑戦」からBMW公認へ
1960年代初頭、創業者の息子であるブルカルト・ボーフェンジーペン(クルマ好きの青年でした)が、父親のタイプライター工場の片隅で、自分のBMW 1500の性能を上げるための「ツインキャブレター・キット」を独自に開発したことによって大きく運命が動き出し・・・。
- 転機: このキットを装着したBMWは、標準車よりも遥かに高性能で、なおかつ壊れない信頼性を持っていた
- 伝説の保証: これを見たBMW本社は、その品質の高さに驚き、1964年に「アルピナのキットを付けたBMW車には、BMW本社がフル保証を継続する」という異例の認定を出し、これが現在の緊密な関係の始まりに
3. チューナーから「自動車メーカー」へ
1965年には自動車のチューニング部門が「アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社」として正式に独立。
その後、1970年代にはツーリングカーレースでポルシェなどを相手に数々の勝利を収め、「アルピナ=速くて信頼できる」という名声を確立します。
- メーカー登録: 1983年には、ドイツ連邦自動車局(KBA)から正式に「自動車メーカー」として認可される
- 独自性: 単なる改造車ではなく、BMWから提供されたホワイトボディ(塗装前の骨組み)をベースに、自社のエンジンや足回りを組み込み、独自の車台番号(VIN)を刻印して世に送り出すスタイルが確立される
「チューナーからメーカーへ」「ベース車両を製造するメーカーからの信頼を得て車体の供給を受け、独自の名を冠したクルマを製造するようになった」という流れはルーフ(RUF)ともよく似ており、両者ともに自動車史の中でも非常にユニークな輝きを放っています。
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アルピナの持つ特徴
そして(性能だけではなく)外観上であっても”アルピナをアルピナたらしめる”特徴がいくつかあり、それが20インチホイール(真円を保つために理想的な構造だから)、独特のブルーやグリーン、そしてデコライン(アルピナライン)。
なお、上述の通り2026年1月より、BMWの第4のブランド(BMW、MINI、ロールス・ロイスに次ぐ)として再出発することがアナウンスされていて、これによってBMWの最新技術(EVや高度な自動運転など)とアルピナのクラフトマンシップが融合した、新たなモデルの展開が期待されているという状況ではありますが、これまでぼくらが慣れ親しんできた「アルピナならではの特徴」が継承されるのを願わんばかりです。
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