| どのクルマもコストのかけかたがハンパない |
チューニング/カスタムの性質は国によってけっこう異なり、たとえばアメリカ(とくに西海岸)だとオーバーフェンダーやローダウン、派手なグラフィックやカラーにラッピングといった傾向が強いようです。
反面、欧州(特にドイツ)だとクルマの性能を上げるためにチューニング/カスタムが行われるべきで、それによってクルマの性能を落とすことがあってはならない、と考えられているようですね。
なお、「チューニング」と「カスタム」とは似ているようでけっこう性質に差があり、アメリカ西海岸型が「カスタム」、ドイツ型が「チューニング」なんだろうな、とぼくは肌で捉えています(漫画「ばくおん!」だと、チューニングは性能向上のため、カスタムは自分仕様にするため、といったような記載があったような気がする)。
もはや性能を向上させるためのチューニングは流行らない?
それはともかくとしてですが、現代ではクルマの性能を誇示したり、速度違反含む違反は法規的にはもちろん、社会的にも許されない状況となっており、よって性能を向上させるための「チューニング」より、ゆっくり走っても、もしくは走らなくても(見ていて)楽しくなるような「カスタム」のほうが世界的に重視されるようになってきているのかもしれません。
つまり、ありふれた言い方ではありますが、クルマも「ファッション」の一部へと変化していて、見て楽しんだり、見せて楽しむという側面が強くなってきたということですね。
そして今回、Youtubeを見ていると、そういった「見て楽しむ、見せて楽しむ」的傾向の強いイベントを収めた動画がいくつか公開されており、ここで紹介してみたいと思います。
こちらはマツダ・ロードスター、ランエボ、ホンダ・シビックなど。
やはり日本車は比較的価格が安く、かつパーツも豊富(日本や、東南アジアのチューナーも多数パーツを販売)というところから人気を得ているのでしょうね。
GTウイングとゴールドのホイールが大人気の図。
この「ゴールドホイール」はなかなかアメリカ以外では流行らないようですね。
こんなクラシック・メルセデス・ベンツの限界ローダウン車も。
ドイツ人が見たら噴飯モノかもしれません。
スバルも非常に高い人気を誇っており、やはりインプレッサの支持が厚いようです。
この車両はローダウンにオーバーフェンダー、GTウイングという「フルカスタム」。
フェラーリのフルエアロカスタム。
フロントバンパーにフロントフード、フロントフェンダーが交換され、リアにはオーバーフェンダーとウイングつき。
ドアミラーはレーシングカー(GT3)っぽいデザインですね。
新車ではあまり人気がなくとも、カスタム市場では大人気のフェアレディZ。
右の青い個体のドアミラーは懐かしの「ガナドール」風(1990年台に流行った)。
このホンダS2000は超ワイドボディ。
ドアミラーはツーリングカースタイルですね。
なお、米国、欧州ともチューニングカー/カスタムカーのボディカラーには「グレー」が大人気のようです。
とくにアウディの「ナルドグレー」が採用されることが多いようです。
スバル・インプレッサ。
これもまたワイドボディが装着され、フロントにはカナードが装着されるなどレーシングカー顔負けの迫力です。
見たところ、車両と同じくらいのコストが掛かってるんじゃなかろうか、という感じですね。
最近アメリカでも増えてきた「ハの字」。
ノンエアロですが、フェンダーを折り返すなどの加工が見られます。
おなじみ日産GT-R+ワイドボディ。
フロントにはとんでもないエアロフリックが装着されています。
こちらはポルシェ911。
ヘッドライトをイエローに、そしてドアミラーとエアロフリックにもコントラストカラーが用いられていますが、これはレーシングカーをモチーフにしたカスタムだと思われます。
もちろんオーバーフェンダーつきですね。