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BMW「ワゴンモデルのMは一切計画にない。なぜなら売れないからだ」。過去にM5ワゴンで失敗したことがトラウマになっている模様

2019/10/21

| 一方、アウディRS6アバントは大人気 |

BMWのM部門を統括するマークス・フラッシュ氏がCar Magazineに語ったところによると、「ワゴンボディのMモデルは作らない」とのこと。
たしかにMモデルにワゴンは過去にあまりなく、過去にM5ツーリング、3シリーズだとE46世代にワンオフモデルのMワゴンが存在したくらい。

「Mモデルはサーキット専用」というならワゴンボディがないことは理解できるものの、現在BMWはX3,X4、X5、X6といったSUVにもMモデルを設定しており、それを鑑みるに「ワゴンのM」がなかったというのがむしろ謎。

世界的に見るとワゴンを好む国は「少数派」

そして今回のインタビューの内容によると「現在、ツーリング(ワゴン)のMバージョンは計画にない。たとえば、オーストラリアやスイス、ドイツのオーナーはMワゴンにイエスと言うだろう。しかし我々はグローバルカンパニーだ。全世界での販売を考えると、ワゴンに手を出す余裕はなく、やるならばSUVだ」。

ちなみに現在世界的に見ると自動車市場としてNo.1、No.2の中国そして北米ではワゴンの人気が低く、代わりに人気なのは「SUV、そしてセダン(意外と中国とアメリカの嗜好は似ている。中国でトラックは売れないが)」。

なお、BMWはセダンやワゴン、ハッチバックの他にもミニバンとして「グランドツアラー」そして「アクティブツアラー」、さらに4ドアクーペの「グランクーペ」、5ドアハッチバックの「グランツーリスモ」、クーペSUVなど多彩なボディ形状を投入しており、いわば「何でもあり」の様相を呈しています。

さらには各モデルにM風味の「M Sport」を設定したりSUVラインナップに対し積極的にMモデルを投入するなど、一見無節操に見えるものの、今回のように「Mモデルのワゴンは世界的に見ると需要はない」と発言したり、Z4のMモデルについては「そんなものは誰も買わない」としてMモデル設定を見送るなど、一定の「境界線」は設けているようですね。

なおBMWは過去にE34、E61世代のM5にワゴンボディ「ツーリング」を設定しているものの、両方とも生産台数は1,000台前後と言われ、その経験から「市場がない」と判断しているのかも。※ワンオフにて、マクラーレンF1のエンジンを載せたM5ツーリングも過去に存在

ただ、ライバル会社たるアウディの「RS6アバント」は非常に人気が高く、これを考えると必ずしも「ハイパフォーマンスワゴンの市場が小さい」とも言い切れず、BMWももうちょっとM5ツーリングについても売り方を考えるとヒットする可能性を秘めているのかもしれませんね。

VIA: CAR magazine

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