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ランボルギーニ「シアンFKP37のデザインはスタンドアローン。今後の市販モデルにその要素が反映されるものではない」

2019/09/27

| せっかくの格好良いデザインだけに、ちょっと残念 |

ランボルギーニは最新の限定ハイパーカーとして「シアンFKP37」を発売。
これはスーパーキャパシタを用いたハイブリッドカーとなり、ブランドの今後の方向性を示すクルマだともアナウンスされています。

そしてシアンFKP37のデザインは、やはりランボルギーニの未来を表すとして発表されたコンセプトカー「テルツォ・ミッレニオ」の影響を強く受けていますが、これらのデザインは現行のランボルギーニとは大きく異なるもの。

よって、今後のランボルギーニは「この方向へ」デザインをシフトさせるのかも思いきや、ランボルギーニのデザイン責任者、ミッチャ・ボルカート氏によると「テルツォ・ミッレニオ、シアンFKP37のデザインは”特別”であり、他のラインナップに影響を及ぼさない」とのこと。

デザインと命名法則とは密接に関係している?

これは同氏が英国オートカーに語った内容だとして報道されており、「シアンFKP37のデザインが今後のランボルギーニの市販車に反映されるのか」という問いに対し、明確に「NO」。

じゃあ今後のランボルギーニデザインの方向性はどうなるのかということも気になりますが、今回そこには触れられていないようですね。

ちなみに限定として発売されたモデルがその後のランボルギーニへと影響を及ぼした例としては「レヴェントン」があり、これはのちのアヴェンタドールを示唆していた、とも考えられます。

そのほか「ヴェネーノ」のデザインがアヴェンタドールSVに(部分的に)反映されたという例も。

ただ、今回「テルツォ・ミッレニオ」と「シアン」とがほかのランボルギーニとは異なるデザインを持ち、それらがもともと他のラインアップとの関連性を持たないクルマとして考えられたことは、その「名称」からも想像がつきます。

ランボルギーニの市販車における命名法則として、(カウンタックやLM002などの)わずかな例外を除いて「闘牛の名前を車名として授ける」というものがありますが、たとえば「ミウラ」、さらに「ディアブロ」「ムルシエラゴ」「アヴェンタドール」、そして「ガヤルド」「ウラカン」も闘牛の名前。

しかし「テルツォ・ミッレニオ」は闘牛の名前ではなく「第3の千年期」、「シアン」もやはり闘牛とは関係がなく「閃光/稲妻」という意味。

前者はランボルギーニの(ずっと先の)未来の姿、後者はハイブリッドということで「電気」をイメージした名称が与えられていますが、その名称の由来の通り強いメッセージが込められていることが特徴。

よって、(アステリオンもそうでしたが)メッセージ性の強い、そしてレギュラーモデルとは関連性を持たないコンセプトカーや限定モデルには闘牛とは無関係の名称を、しかし通常ラインアップと関連性のある限定モデルやコンセプトカーには闘牛由来の名称を与えるという「法則」のようなものがあるのかもしれません。

なお、シアンFKP37のデザインは非常にインパクトがあり、ランボルギーニらしいエクストリームさを持つほか、カウンタックやミウラの要素も併せ持つ「ランボルギーニの過去と未来とを融合させたもの」。

これが今後のランボルギーニにおける市販モデルに反映されないというのは、ちょっと残念なことでもありますね。

VIA: AutoCar

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