| ただしその腕前は確かなようだ |
オランダのカーショップ、Van Thull Developmentがポルシェ・ボクスターの「ワゴンボディ」制作を開始した模様。
これは自身のインスタグラムへの投稿から明らかになったものですが、その内容は「かなり奇妙」。
というのもベースは986世代のボクスター、そしてフロントは997世代の911(GT3風)、リアは991世代を意識したデザインに(ホイールは987世代のボクスター用)。
つまりスポーツカーとワゴンとを混ぜたというだけではなく、世代を超えたフュージョンが行われている、ということになります。
意外と「真面目」につくられているようだ
現在はまだカスタム途中なので作りが粗く、よってイマイチのようにも見えますが、よくよく見るとなかなかに美しいルーフやフェンダーのラインを持っていて、出来上がりは「悪くないんじゃないか」と予感させるところも。
リアバンパーも911GT3風(純正流用かどうかは不明)、そしてリアウインドウにはちゃんとワイパーも装着されているようです。
この「ボクスター・ワゴン」がどういった目的で制作されているかはわかりませんが、コンバージョンキットを発売してもさほど需要があるとは思えず、よってプロモーションではなく「誰か顧客が注文したもの」を作っているのかもしれませんね。
こういったカスタムを見ると、「どうせ面白半分でやってるんだろう」と思いがちですが、インスタグラムを見ると、どうやらこの Van Thull Development はけっこう確かな腕を持つ真面目なファクトリーのようで、こういった車両の制作も(ポルシェを得意としているようだ)。
なかなかしっかり作り込んでいるようですね。
スポーツカー×ワゴンは一部で大人気
そしてこういったスポーツカー×ワゴンについて、レンダリングの中だけではなく現実世界でも大人気。
フェラーリだとすでに1960年代から「ワゴン」にカスタムしたユーザーが存在。
最近だと612スカリエッティのワゴンも。
フェラーリ612スカリエッティをワゴンボディにコンバートするコーチビルダー登場!「FFやGTC4ルッソで満足できない人」にオススメ
そしてアストンマーティンは自社でワゴンを(極めて少数ですが)製造することもあり、「V8スポーツマン」「ラゴンダ・シューティングブレーク」のほか、最近だと「ヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレーク」も存在します。
そしてポルシェも自社で「928ワゴン」をワンオフ制作したことがありますが、今回の「ボクスター・ワゴン」のようにオーナーがカスタムする例は聞いたことがありません。
なお、テスラのワゴン(オランダのコーチビルダーが限定にて製作)といった変わりダネも過去には存在。
こんな感じで、意外と「ワゴン」の需要は根強い、とも言えそうです。
テスラ自身が作ったとしてもここまで美しいクルマはできないだろう。コーチビルダーによる「テスラ・モデルSシューティングブレーク」いよいよ発売
VIA:vanthulldevelopment