| 先行きは不透明、ここから大きな上昇は見込めない? |
さて、2020年2月のロレックス相場。
主なスポーツモデルをピックアップしていますが、1月の相場同様に価格改定(値上げ)の影響はほぼ感じられず、全体的にはちょっと下がり気味。
なお最近の停滞した相場、将来的な不安を考慮してか、買取相場も(店頭相場に比較して)下落傾向だと言われ、現行モデルだけではなくクラシックモデルも「以前のような価格では売れなくなった」と言われているようです。
ちなみに今月は特殊な動きがあって、ゴールドデイトナが謎の高騰を見せています。
ちなみに定価に比較してもっともプレミアがついているのはデイトナ(205%)、次はペプシ(181%)、そしてハルク(180%)。
GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)
まず、かなり値動きが激しいのがバットマン。
ピークは発売直後の2,680,000円ですが、そこから価格が下がってゆき、2019年夏の暴落からちょっと戻すもまだ下がってきている、という印象。
3ヶ月タームのグラフではちょっと戻しているようにも見えますが、現在の最安は1,618,000円なので1ヶ月前の1,662,203円よりも下がっていて、長期的に見ると下降トレンドをたどっているようです。
なお、定価(希望小売価格)は918,000円なので、相場は低下に対して181%ということになります。
サブマリーナデイト 116610LN
2020年にはムーブメントが切り替わり新型にモデルチェンジするのではと言われるサブマリーナデイト。
一ヶ月間の新品平均相場は1,276,234円、直近だと1,268,000円なので「ちょっと」下がっていることになりますね。
こちらも最近ちょっと戻しているように見えるものの長期的には下落傾向にあり、トレンドとしてはバットマンと「ほぼ同じ」ように思えます。
定価は943,000円なので、相場は定価の135%。
サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)
発売後10年が経過し、もしかすると廃版(ディスコン)になるんじゃないかと言われているのがグリーンサブ、通称ハルク。
こちらは同じサブマリーナといえどもブラックベゼルの116610LNとはやや異なる動きを見せていて、先月、今月とやや上昇傾向(ただ、上がっていると言えどもほかモデルと比べて極端に異なる動きがあるわけではない)。
1ヶ月前は1,729,425円、今月始めでは1,775,000円と微増にとどまりますが、もしディスコンになれば大きく相場が跳ね上がることになりそうです。
定価は987,800円なので、現在の相場は定価に対して180%という水準です。
エクスプローラー 214270
もっとも「2020年に廃止される可能性が高い」と言われるエクスプローラー。
2020年1月の価格改定リストになかったことから「値上げせず、部材が残っているぶんを作りきって終了」という憶測が流れています。
1ヶ月前は836,899円、そして今月の相場は837,000円なので文字通りの微増。
定価は687,500円なので現在の相場は定価の122%。
ちなみにエクスプローラーはサブマリーナ、GMTマスターとは異なる動きを見せていて、長らく大きなプレミアがつかなかったものの、じわじわ下がる他のスポーツモデルに比較し、逆に現在は「最高値」を更新中。
エクスプローラー II 216570
こちらもエクスプローラー同様に「遅れて人気化しつつある」エクスプローラーII。
先月の相場は1,053,188円、現在は1,030,000円とやや下がっているものの、こちらも現在「過去最高レベル」の相場で推移しています。
ただし今のところは大きく価格が上昇する傾向は見られず、しかしぼくは「エクスプローラー/エクスプローラーIIは非常に優れた時計だ」と考えていて、なぜ価格が上がらないのかはちょっと不思議。
なお新定価は875,600円なのでプレミア率は118%です。
ヨットマスター 116655(ヨットマスター40)
ステンレススティールケースを持つスポーツロレックスと異なる動きを見せるのがゴールドケースを持つスポロレ。
このヨットマスター116655は2019年夏のロレックス相場暴以降もジリジリ価格を戻していて、現在は275,800円(一ヶ月前は2,756,376円)。
なお、定価は2,886,400円なので、めずらしく「定価を下回る相場を持つ」モデルでもありますね。
なお、ホワイトゴールドケースを持つヨットマスター42は1ヶ月前の3,384,882円から一瞬「謎の高騰」を経験し、現在は3,371,329円へと落ち着いています(定価は3,052,500円なのでプレミア率は110%)。
コスモグラフ デイトナ 116500LN
そして圧倒的王者のコスモグラフデイトナ。
一ヶ月前の相場は2,833,435円、直近の相場は2,848,000円とやや上昇。
デイトナの特徴としては「下がりにくい」というものがあり、昨年夏にロレックスの相場が全体的に下がった後にも比較的早い段階から戻し、かつ「戻すペース」も速いようです。
ピークは2019年6月の3,057,915円ですがそこから277,100円まで落とし、現在のところまで戻っていて、もしかするとまた「最高値」を更新する場面があるのかもしれません。
なお、定価は1,387,100円なので、プレミア率は205%。
コスモグラフ デイトナ 116518LN
そしてやはり動きが読めないのがゴールドモデル(欧米での人気が高いため、日本国内での人気不人気に関係なく、それに国内相場が引っ張られる傾向がある)。
このコスモグラフデイトナ116515LNはここ数ヶ月「ちょっとづつ」価格を上げていいたものの、1ヶ月前の3,588,310円からなんと直近だと3,858,000円へと大きく高騰。
もちろんこれは「過去最高値」でもあり、2019年7月に記録した3,777,250円を超えることに。
なお、定価は3,007,400円なので定価との乖離は138%です。
ヨットマスターⅡ(116680)
なかなか注目されないスポーツロレックスが「ヨットマスターII」。
一ヶ月前の相場は1,924,930円、そして現在は1,899,900円なのでちょっと下落気味。
この価格を出せばサブマリーナが購入できるので、やはり「ネームバリューや資産価値を考え、同じ価格であれば、サブマリーナを選ぼう」となるのかも。
ちなみに定価は1,975,600円で購入できるので、これも「定価以下で買える」スポロレですね。
なお、ステンレススティールとプラチナケースを持つヨットマスター40(126622)の定価は1,265,000円で、現在の相場は1,504,140円。
VIA:価格.com