| 新型911ターボは580馬力、911ターボSは620〜640馬力を発生? |
ポルシェは2018年に992世代となる新型911を発表していますが、まずはカレラSとカレラ4Sからスタートし、その後ベースグレードのカレラとカレラ4、さらにはそれらのカブリオレを追加済み。
そして3月に開催されるジュネーブ・モーターショーにおいてポルシェは「911ターボ」「911ターボS」を発表すると目されていて、今回いくつかのメディアが新型911ターボ、911ターボSについての予想スペックを公開しています。
新型ポルシェ911ターボは「スーパーカースレイヤー」
まずAutocarは「911ターボで570馬力、911ターボSで620馬力」だと予想。
991世代の911ターボが540馬力、911ターボSで580馬力なので驚くべきレベルのパワーアップということになりますが、これによって911ターボSの0−100km/h加速は2.8秒、最高速度は330km/hに達する、とも。※Road and Trackは911ターボSの馬力を640馬力だと予想
なお、この数字はフェラーリF8トリブート、ランボルギーニ・ウラカンEVO/アヴェンタドールS、マクラーレン720Sといったスーパーカーとほぼ同等であり、まさに新型911ターボはスーパーカースレイヤーだといえそう。
ちなみにポルシェ911はその「リアエンジン」というレイアウトに起因する強力なトラクションをもって「馬力以上の速さ」を見せつけるクルマであり、新型911ターボ/ターボSは「700馬力クラスのスーパーカー」をも打ち負かすことになるのかもしれません。
新型911ターボ/911ターボSのトランスミッションは8速ATそして4WD、さらには4WS(後輪操舵)にて武装することになると思われ、Autocarの予想だと新型911ターボは「現行911よりもちょっと重くなる」とのこと。
その(重くなるという)理由は不明ですが、Autocarだけになんらかの確証を得ているのでしょうね。
ポルシェ911ターボの弱点とは
なお、これだけ強力なポルシェ911ターボですが、弱点があるとすればそれは「ルックス」。
簡単に言うと性能はフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンを脅かし打ち負かすほどですが、そのルックスが「(スーパーカーに比較して)乗用車的」である、ということ。
つまり価格や性能の割に「スーパーカー的ではない」ということで、おそらく多くの911ターボのオーナーもそう考えているのか、価格帯の近いマクラーレン540Cや570Sが発売された際には「大量のポルシェ911ターボのオーナーがマクラーレンへと流出した」とも。
ポルシェは直近にて911ターボのほかに「911GT3」の発表もスタンバイしているところだと思われますが、911ターボと911GT3の差について、ぼくは「911ターボは足し算で速さを得たクルマ」、「911GT3は引き算で速さを得たクルマ」だとも考えていて、そのため足し算=ハイテクデバイスは時間が経てば相対的に競争力が低下したり新たなデバイスに取って代わられることになるものの、引き算=ピュアさはいかに時間が経過しようともその魅力を失うことはないのだろうと信じているわけですね(実際のところ、中古相場がそれを証明している)。
その意味では「性能面では新型911ターボがスーパーカーを脅かす」ことになりそうですが、「”価値”という点では新型911GT3がスーパーカーに比肩する」ことになるのかもしれません。