| テスラの成長そして株価は今のところ天井知らず |
テスラ・サイバートラックの予約がなんと535,000台に達した、との報道。
サイバートラックは発売後24時間で146,000もの予約を集め、その後数日で200,000件にも達したと報道されています。
ただ、その後はとくに予約台数についての発表はなく、「さすがのサイバートラックもここまでか・・・」と思っていたものの、直近の数字ではまさかの53万件ということに。
テスラはつねに他の自動車メーカーの「先」を行く
なお、この「予約受注」はテスラがモデル3にて採用した後に一般化したと認識していて、その後は多くの自動車メーカーがこの方式を採用することに。
面白いのは新興EVメーカーだけではなくメルセデス・ベンツ(EQ)、アウディ(e-tron)、ポルシェ(タイカン)、ミニ(ミニクーパーS E)といったメジャーブランドも予約受注を採用したこと。
これによって事前にどれくらいの反響があったかを知ることができるわけですが、多くともポルシェ・タイカンの「2万件ちょっと」で、テスラ・サイバートラックの53万件や、モデル3の40万件にはとうてい及ばない数字です。
なんだかんだ言われつつもテスラは絶大な人気を誇っているということになりますが、サイバートラックの予約金は100ドルなので、テスラは予約の段階だけで5350万ドル、つまり59億円くらいを集めたということになりますね。
もはやテスラに死角はない
なお、かつてテスラで指摘されたのが「生産の遅れ」。
モデル3では生産が遅れに遅れ、これにはBMWがありがたい忠告を行ったほど。
生産遅延の理由については結局のところ明らかではなく、テスラとしては「工作機械の問題」、従業員は「品質やサプライヤーの問題」とも語っていて、どれが結局は本当だったのかわからない部分もあり、しかしきっといずれも正しく、それらが重なっての遅れだったのだと考えています。
ただ、テスラは現在すっかりこの問題を克服したようで、モデル3の生産を軌道に載せた後は一気にデリバリーを加速させ、もはや「納車待ちなし、日本でも注文から3ヶ月で納車可能」なのが現在の状態。
さらには中国・上海の工場についても着工後遅滞なく工場を完成させ、予定通りモデル3の生産を開始したばかりか、コンパクトSUVであるモデルYの生産も前倒しすると発表するほどにまで状況が変わっています。
テスラの累計生産100万台間近。モデル3単体でも数週間内には日産リーフを抜いて「史上もっとも売れたEV」となり、株価も半年で倍以上の最高値へ
つまり現在のテスラは「以前のテスラ」とは異なり、生産遅延の原因を究明し克服したということになりますが、こうなるとサイバートラックも予定している2021年には納車を開始し、利益をさらに積んでゆくことになりそう。
なお、サイバートラックは、ガソリンエンジンを搭載する同クラスのトラック(たとえばフォードF-150)に比較して1/7のコストで生産できるとされており、これもまたテスラを潤わせるひとつの(将来的な)理由であるのは間違いのないところ。
テスラ・サイバートラックの製造コストはフォードの1/7だと指摘した一般人が登場。イーロン・マスク「その見積もりは正確だ」
テスラの株価はさらに上昇中
そしてこちらはテスラの株価(グラフはYahoo!Finaceからの月足)。
近年、ここまで株価が上昇した例はないというくらいの伸びですが、ぼくとしてはまだまだ伸びると考えています。
テスラについては定期的にネガティブ材料が出てきて株価を下げたりしますが、その際にすかさず買い増してゆくのが正解なのかもしれません(そのあたりは自己責任で)。