| アヴァンシアは中国におけるホンダの「最高級SUV」 |
ホンダの中国現地法人は2016年より高級クロスオーバー「アヴァンシア(現地名:冠道)を販売していますが、これは中国におけるホンダのパートナー、GACとの合弁企業(広汽本田)にて開発そして生産されるもの。
そして今回、2020年モデルとしてフェイスリフトモデルが発表されることとなっていますが、アヴァンシアはホンダが中国にて展開する一連のSUV、「ブリーズ」「UR-V」「CR-V」「ヴェゼル」「XR-V」の中では最上位。
実際にホンダのウエブサイトでは「大型豪華SUV」として紹介されており、その顧客も比較的経済的な余裕がある人々を対象としているように思えます(サイト上に登場する人物を見る限り)。
アヴァンシアはホンダの稼ぎ頭
そしてアヴァンシアは現在、ホンダにおける人気モデルに成長しており、2019年にはUR-Vの27,840台に比較して71,552台を販売するなどセールスも順調。
今回のフェイスリフトによってさらに販売を伸ばそうということになりそうですが、2020年モデルの特徴としては「横長基調の大きなフロントグリル」「シャープなフロントバンパー」「細長LEDヘッドライト」「クワッドエキゾーストパイプ」。
なお、この「大きなグリル」が中国人には大変好まれるのだと思われ、ここ最近どんどん大きくなるメルセデス・ベンツそしてBMWのグリルも「中国対策」だと言われるほどで、しかしジャガーはこの流れに乗らないことも明言しています。
ただしアヴァンシアは中国専売モデルなので「大きなグリル」は全く問題なく、むしろ歓迎されることになりそうですね。
アヴァンシアに搭載されるエンジンは1.5リッター4気筒ターボ(196馬力)と2リッター4気筒ターボ(276馬力)で、前者のトランスミッションはCVT、後者は9速ATが組み合わせられます。
ボディタイプとしては「クーペSUV」ということになりますが、中国では「生活感の無いSUV」が人気といわれるため、このアヴァンシアは「中国の好みを徹底的に研究して作られた」クルマなのかもしれませんね。
アヴァンシアのインテリアは「広々」
こちらはアヴァンシアのインテリアですが、見ての通り広々。
こういった見晴らしの良さも中国に好まれる、と言われています。
そして後席の広さもまた中国で成功を収めるには「必須」だと言われていて、これらを見る限り、アヴァンシアの人気は「出るべくして出た」と考えて良さそうですね。