| アメリカでは飲酒運転による死亡事故は年間1万件超、日本では30件 |
4月2日に新型シボレー・コルベットの納車を受けたばかりのフロリダ在住の男性、ジューン・バグさん。
しかし彼はその24時間後に新車のコルベットが大破することになろうとは知る由もなく、しかし現実とは酷なもので、画像の通りフロントが大破することとなっています。
幸いだったのはジューン・バグさんには過失がなかったこと、そして相手方ともども致命的な怪我を負わずにすんだこと。
そして「幸いではなかった」のは、この事故の相手方が無保険であったこと。
なお、ジューン・バグさんのC8コルベットのボディカラーはセブリングオレンジ、そして人気オプションであるZ51パッケージ付き。
こちらは納車前の姿ですが・・・。
納車から24時間後にはこんなことに。
フロントウインドウには「飲酒運転の犠牲者」と書かれていますが、そう、ジューン・バグさんは走行中に突然目の前を横切ろうとした飲酒運転のヒュンダイ・アセントに衝突してしまったわけですね。
こちらはそのヒュンダイ・アセント。
両者の破損具合からするに相当な衝撃があったと思われるものの、ジューン・バグさんは5針縫う怪我を負い、同乗者は指を二本折ったそうですが、ともに命に別状はなし。
一方、ヒュンダイのドライバーは現在も病院に収容されたままなるも、こちらも命に別状はないそうです。
事故の原因はヒュンダイのドライバーが飲酒による酩酊状態であったことだとされていて、しかしこのドライバーは「無保険」ということも判明しており、おそらくジューン・バグさんがなんらかの補償を受けることは期待できない可能性が大。
エアバッグは両方とも展開しており事故の大きさを物語っていますが、まさに災難というよりほかない事故でもありますね。
リアウインドウには「酔っ払いは嫌いだ」の文字。
こちらはジューン・バグさんのフェイスブックからですが、納車までには彼のコルベットに関する投稿がいくつも見られ、納車を心待ちにする様子も。
しかしその後まもなくこんな姿になってしまい、その心中を思うと残念でならない、という気持ちです。
ただ、この事故を知った多くの人々がジューン・バグさんを励ますこととなっており、ジューン・バグさんは人々の暖かさ、思いやりも感じ取っていて、これはせめてもの「救い」だと言えるかもしれません。
見知らぬ人であっても、こうやって人々を元気付けるというのはとくにアメリカに顕著な例であるようにも思われ、ちょっと前にもなくなった少年の生前の夢を叶えるために全米からスーパーカーが集まったという話もありましたね。
全米が涙!亡くなった14歳の少年の”生前の希望”を叶えるためにアメリカ中から2,100台のスポーツカーが集まり、少年を見送る
アメリカでは飲酒運転による死亡事故が少なくない
なお、数年前の統計ですが、アメリカでの飲酒運転起因の死亡例は(この10年を平均すると)年あたり11,200人となっており、しかし日本だと30人程度。
これは相当な差があるということになり、いかにアメリカでは飲酒運転が(言い方はよくないかもですが)ポピュラーであるかを物語っています。
一時期、クルマに設置されたアルコール検知デバイスに息を吹きかけ、これでOKがでないとエンジンスタートができないようにするという話も出たほどだと聞いていて、この死亡者数を見るに、そういった装置を義務化した方がいいんじゃないかと思えるほど。
そして、死亡事故に至らなかったとしても、こうして他人の財産や楽しみを奪っており、飲酒運転による影響はアメリカ人の生活において、そうとうなネガティブインパクトを与えているのかも知れません。
VIA: June Bug