
| 過去には何度か動画ではその動きを見ていたものの、実物は「動画以上」である |
ロボットにここまで「人間臭い」動きができるとは
さて、ヒョンデが今年5月に新しく開設した拠点、「カスタマー エクスペリエンス センター大阪(CXC大阪)」へ。
今回の目的は「スポット(SPOT)とともに巡るCXC大阪ガイドツアー」に参加するためで、このSPOTとはボストンダイナミクス社が開発したロボット犬を指しています。
なお、ヒョンデは2020年12月にボストン・ダイナミクス社を傘下に収めているので、現在このSPOTも「ヒョンデファミリー」の一員というわけですね。
ボストン・ダイナミクス SPOTの動きは予想以上である
ヒョンデがボストン・ダイナミクス社を傘下に収めた後、このスポットは各方面での露出を強めており、よく知られるのはBTSのプロモーションビデオに登場し一緒にダンスを披露したこと。
ちなみにぼくはロボットに強い興味を持っていて、よってヒョンデ傘下に入る前からボストンダイナミクス社のロボットには注目していたわけですが、まさかこの目で実物のSPOTを見る日が訪れようとは、と感無量。
当然ですが非常に精密に製造・組み立てが行われた工業製品という印象で、メカ好きのぼくにはたまらない存在です。
「首」に相当するアーム部は自由自在に動き・・・。
先端のフリッパーのような部分は改廃が可能となっていて、まるで「喋っているかのように」パカパカと動く姿が愛らしいと思います。
そしてなんら不安なく階段を「駆け上がる」こともでき・・・。
いやスンゴイ、という印象。
とにかく動きが軽快で・・・。
子犬のようにピョコピョコと跳ねるように歩き回る姿が可愛らしいですね。
このSPOTは階段の上り下りのほか不整地の歩行も難なくこなすといい、さらには内蔵されたセンサーを使用した障害物の回避などが可能で(実際に、器用にクルマやテーブルなどを避けて歩き回っている)、安全性の確保や検査、監視といった産業現場での危険な作業や人間の手が届きにくい場所での活用が期待されています。
ヒョンデは「Progress for Humanity(人類のための進歩)」というビジョンのもと、モビリティの未来を拡張する一環としてロボット技術を重視していますが、災害救助の現場にてロボット技術を役立てることも検討していると報じられているので、このスポットが持つ意義は非常に大きいと考えています。
なお、アーム先端はモノを「掴む」ことも可能で・・・。
子どもを乗せて運ぶことも可能だというので、実際に様々な活躍の機会があるのかもしれませんね。
ヒョンデ カスタマー エクスペリエンス センター(Hyundai Cusomer Experience Center)大阪はこんな感じ
そしてスポットが案内してくれるヒョンデ カスタマー エクスペリエンス センター内を見てみたいと思いますが、メインの展示スペースにはアイオニック、コナ、インスター。
展示されるインスターはアクティブ志向の「Cross」。
-
-
ヒョンデが「同社最小のEV」、インスターにステロイドを打ち込んだという設定の「インステロイド」正式発表。見るからに凶悪そうなクルマである
Image:Hyundai | 一見すると「レーシングカー」のように見えなくもないが、ストリートを意識したアイテムも | 実車は韓国ソウルにて公開、発売決定の報を待ちたいものである さて、ヒョンデは先 ...
続きを見る
テールランプは「ピクセル」デザインが用いられ、これはハイマウントストップランプやフロント部など随所に見られる意匠です。
フロントはこう。
このピクセルデザインはアイオニック5から市販車に取り入れられたもので、今ではヒョンデを代表するデザイン言語でもありますね(モデルによって、その性格に応じた手法にてデザインがなされる。インスターだとスマートフォンの画面のように「ツルっとした」表面が採用されている)。
そしてこちらはヒョンデのハイパフォーマンスライン「N」の展示スペース。
カスタムパーツや・・・。
各種グッズも販売中。
この「シフトノブ風グリップ」を持つ傘はなかなかナイス。
シミュレーターも設置されています。
なお、2階には商談室とカフェがあり、美味しいコーヒーやお茶、ソフトドリンクをいただくことも可能です(ドリンク類の多くはヒョンデのクルマにちなんだ命名がなされている)。
ヒョンデ カスタマー エクスペリエンス センター大阪の外観はこんな感じ。
親切に対応いただき、スタッフの方々にはお礼申し上げます。
ヒョンデのロボット犬「SPOT」がCXC大阪縦横無尽に駆け抜ける動画はこちら
合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
-
-
トヨタ、ホンダ、日産、GMに続きヒョンデも宇宙へ!「オール韓国」チームを結成し国家規模プロジェクトのなかでルナローバー、ロボットの開発を担当
| ロボット犬「スポット」もまさか宇宙にまで駆り出されるとは思ってもみなかっただろう | 生きているうちに自動車メーカーのルナローバーが宇宙で活躍する様子を見てみたいものだ さて、韓国ヒョンデとキアが ...
続きを見る
-
-
ランボルギーニCEOが「EV開発の際にヒョンデ アイオニック 5 Nのサウンドを参考にした」。いつの間にかアイオニック 5 Nは高性能EVのベンチマークに
| さらにヒョンデ アイオニック 5 Nに搭載される「疑似マニュアル・トランスミッション」も高い評価を受けている | ただしランボルギーニは現段階では「そのサウンドをどうするか」決めかねている さて、 ...
続きを見る
-
-
ヒョンデが創業から57年で「生産1億台」という偉業を達成。46年で5000万台、しかしそこからの11年でさらに5000万台を追加し、なぜここまでの急成長が可能となったのか
Image:Hyundai | ヒョンデは「比較的新しい」自動車メーカーなるも驚異的な成長を遂げている | そしておそらくはここからも大きな成長を見せることになりそうだ さて、ヒョンデが「1967年の ...
続きを見る