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ランチア・ストラトスが2025年に蘇ったら!「ストラトス(ストラタス)2025」が公開

2020/04/12

| ランチアは絶対にストラトスを復活させるべき |

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ロンドン在住のアーティスト、colorsponge氏がデザインした「ストラトス2025」。

正確に言うならば、そのスペルはSTRATUSとなっており、「ストラタス」と発音すべきなのかもしれませんが、どう見てもランチア・ストラトスを意識したものであり、おそらくは商標権の問題で「ストラタス」としたのかもしれません。

元祖ランチア・ストラトスはこんなクルマ

市販モデルとしてのランチア・ストラトス・ストラダーレは1974年に登場しており、その背景としては「グループ4で勝てるクルマを作ること」。

(プロトタイプ以外の)多くのレーシングカーは市販車をベースとしており、各カテゴリに合わせて決められた範囲にて改造を行うわけですが、ランチア・ストラトスの場合は「先にレーシングカーを考えて、それを市販車にした」という背景を持っています。

開発にあたって、まずはグループ4のレギュレーションを研究し、そこから「勝てるレーシングカー」を考え、グループ4のホモロゲーションを取得するためにランチア・ストラトス・ストラダーレを市販した、ということになります。

そのため全長は3710ミリと極端に短く、しかし幅は1750ミリ(当時としてはかなり広い)、そして全高は1114ミリとかなり低く、室内にしてもまったく実用性を無視したクルマ。

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その結果として「予定通り」に競技では猛威を振るうことになりますが、市販モデルの生産台数は最終的に492台のみとなっていて、カーコレクターにとって「絶対に外せない」一台だとも言われます。

デザイナーは当時ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ(カウンタックのデザイナーとして知られる)。

エンジンはフェラーリ・ディーノの2.4リッターV6で、これを車体中央に搭載して後輪を駆動します。

ストラトス2025はこんなクルマ

そして今回公開されていいる「スラトス(ストラタス)2025」ですが、見た目の印象は「まんまランチア・ストラトス」。

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スペックについては公開されていないものの、プロポーションからすると「ミドシップ」であるのは間違いなさそう。

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サイドウインドウのグラフィック、リアのルーバー、ダックテール、丸二灯テールランプといったところも「オリジナルと一緒」。

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ラップアラウンドウインドウもやはりランチア・ストラトスと同じですね。

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ただしひとつひとつのパーツは「より強調」されダイナミックなデザインを持つように見えます。

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ほかにはこんな「ストラトス」も

なお、ストラトスと名のつくクルマ、それをモチーフとしたクルマは過去にも多数。

まずは1970年のランチア・ストラトス・ゼロ。

すべてはここから始まったという”原点”でもあります。

デザインはやはりベルトーネ(のガンディーニ)、そして車高はなんと「たったの83センチ」。

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2001年には、ランチア・ストラトス・ストラダーレを現代に蘇らせるというコンセプトにて発表された「ストーラS81」。

デザイナーはランチア・ストラトス・ゼロ、ランチア・ストラトス・ストラダーレをデザインしたマルチェロ・ガンディーニで、カロッツェリアである「ストーラ」とのコラボレーションによるものです(ランチアもベルトーネも噛んでいない)。

こんなストラトスもあった。オリジナルと同じデザイナーが30年後に再解釈した「ストーラS81」

そして2012年にはストラトス・ゼロへのオマージュ、”ベルトーネ・ヌッチオ”が登場。

これはストラトス・ゼロへのオマージュでもあり、ベルトーネの100周年記念という位置付けとなるコンセプトカー。

こんなコンセプトカーもあった。ストラトス・ゼロの現代版、ベルトーネ「ヌッチオ」

そして最新の「ストラトス」がこの”ニューストラトス”。

フェラーリ430ストラダーレをベースに、マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(Manifattura Automobili Torino)が製造するコンプリートカーであり、これもランチアやベルトーネ(このときは既に消滅)とは無関係のクルマです。

デザインはマルチェロ・ガンディーニではなくピニンファリーナによるもの。

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VIA:colorsponge

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