>ジャガー

41年間ずっとガレージに放置されていたジャガーE-Typeが発見!レストアされ再び路上へと放たれる

2020/04/13

| なぜ放置されていたのか、なぜ発見されたのかは謎のまま |

jaguar-e-type-2

ロンドンにて納車された、「レストア済みの」ジャガーE-Type シリーズ1 3.8FHCが話題に(画像はレストア前)。

このジャガーFタイプはロンドンの南東に位置する不使用ガレージから見つかったもので、記録によれば、なんと1979年からずっとそこに置かれていた、とのこと。

つまりは40年以上もずっと動かずに保存されており、なぜそうなったのか、なぜ発見されることになったのか、どうやって今のオーナーへと所有権を移動させたのかは残念ながら非公開です。

40年間不動であったクルマをレストアするのは容易な作業ではない

なお、発見された際の外観は「悪くない(一番上の画像)」。

しかしながらレストアを行おうと各パーツを外してゆくと、さすがに40年分の劣化が現実として突きつけられることになり、「錆びて固着」した部分も多数。

jaguar-e-type (6)

なお、ここまで分解するのにかかったのは「3日(けっこう速いと思う)」。

ランプ類やメッキパーツは思いのほか美しい状態を保っています。

jaguar-e-type (3)

カーペットに覆われていたセンタートンネルにも結構サビが見られます。

jaguar-e-type (1)

スペースフレームにもダメージが見られるようですね。

jaguar-e-type (5)

ハブはけっこうきれいですが、ショックアブソーバーやスプリングは今にも崩れ落ちそう。

jaguar-e-type (4)

そしてこちらはサビを落として穴を埋め、サフェーサーを吹いた状態。

錆びたパネルを切り取っては新しいパネルを溶接し、その過程において補強を加え、オリジナルよりも剛性を向上させている、とのこと。

jaguar-e-type (7)

ボディカラーはもともとのオリジナルと同様の「オパールセントシルバーブルー」。

文字通り、ブルーっぽいシルバーにオパールのエフェクトをかけたものです。

jaguar-e-type (8)

塗装が完成した状態。

jaguar-e-type (9)

エンジンは3.8リッター6気筒(XK6エンジン)で、もちろん完全にレストアされており、バランス取りされた軽量クランクシャフトが組み込まれることに。

これらは扱いやすさやドライバビリティを考慮したもので、ラジエターはアルミ製に、エキゾーストシステムはステンレス製へとアップグレードされています。

ちなみにブレーキやサスペンションも改良されているとのことで、新しいオーナーは「実際に走る」ことを想定してレストアを行ったのだということもわかりますね。

jaguar-e-type (12)

インテリアは「オックスブラッド・レッド」。

jaguar-e-type (13)

レザー、パネル等のパーツも新品へと交換、もしくはリビルトされています。

jaguar-e-type (14)

こちらが完成した状態の外観。

基本的にはオリジナルに沿ったものですが、当時12台のみが製造されたジャガーE-Typeライトウエイトにインスパイアされた「レッドのボンネットマウス」が装着されています。

ただ、これは「ラッピング」なので、いつでも剥がせるようですね。

jaguar-e-type (10)

今回レストアを担当したのは英国の「「E-Type UK」。

その名の通りジャガーE-Typeのレストアやアップグレードを専門に行うショップだそうですが、さすがに40年間動かしていないクルマのレストアは未経験。

同社の設立者であるマーカス・ホーランド氏によれば、「今回のレストアは我々にとって大きなチャレンジだった。40年間クルマを動かさないでいると、どんな小さなパーツにも影響が及ぶことになる。だが、こうやってまた、英国の自動車の歴史の一部であるEタイプを路上に戻すことができるのは、この上ない喜びだ」とのこと。

jaguar-e-type (11)

VIA:Etype UK

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ジャガー
-, , , ,