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新型「ポルシェ911タルガ」発表!クーペ、オープンに続く”第三のボディ形状”を持ち、もっともエレガントな911

2020/05/18

| 価格が高く、生産数が少なく、「超富裕層の選ぶ911」 |

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さて、ポルシェが「クーペ」「カブリオレ」に次ぐ第三のボディスタイルを持つ911、「911タルガ」を発表。

これは初代911より形状や構造を変えながら脈々と受け継がれてきたモデルラインアップであり、最新の992世代においても、もれなく設定されたということになりますね。

今回発表されたのは「911タルガ4」と「911タルガ4S」の2モデル。

991世代で復活したタルガバー、そして大きなリアウインドウ、さらには電動によるルーフ格納システム(19秒で開閉が完了)を持っています。

新型911タルガ4Sでは7速マニュアルも選択可能

その名が示すとおり両者の駆動方式は4WD、そしてトランスミッションはPDKが標準。

ただし911タルガ4Sのみ無償オプションとして7速マニュアル・トランスミッションを選択でき、この場合には機械式デフやスポーツクロノパッケージが付与されます(MT選択時の変更内容はほかの911シリーズと同様だと思われる)。

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ポルシェが911に「MT設定(無償)」ほか、4kg軽くなるガラスや”930レザーパッケージ”、新ボディカラーを追加

| マニュアル・トランスミッションはすでに欧州向けとしては用意されていたが | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49829778826/in/d ...

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なお、911タルガ系最大の特徴である「タルガバー」について、標準だとシルバー仕上げ、そしてオプションではブラックが選択可能。

ルーフは2ピースのマグネシウム素材にて構成され、エレガントな雰囲気を出すためにあえて「布張り」となっています。

このタルガルーフを格納した際にはフロントウインドウフレーム上部にディフューザーが出現し、広大なリアウインドウにはノイズ吸収機能が与えられるなど、その優雅さにマッチした快適性も併せ持っています。

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991世代の911タルガに比較すると、前後フェンダーがワイドになってグラマラスに、フロントフードは空冷世代の911を連想させるような形状へと変更され、「縦スリット」へと変更されたエンジンフードや、継ぎ目のない「一本モノ」のLEDライトバーが特徴。

なお、外装パネルは前後バンパーを除くとすべてアルミニウム製、とのこと。

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搭載されるエンジンは3リッター6気筒水平対向ツインターボで、911タルガ4には385馬力、911タルガ4Sには450馬力バージョンが搭載され、前者の0-100km/h加速は4秒(スポーツクロノパッケージ装着者)、そして後者は3.4秒というタイムを誇り、これは先代よりもそれぞれ0.1秒速いタイムです。

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他のポルシェ911シリーズ同様、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)とウエットモード(濡れた路面での安定性を確保する)は標準装備となり、PTV Plus(ポルシェ・トルク・ベクタリング・プラス)は911タルガ4SのPDK仕様に標準装備、911タルガ4にはオプション扱い。

タイヤサイズは911タルガ4の場合はフロントが235/40ZR19、リアが295/30ZR20が採用され、911タルガ4Sではフロント245/35ZR20、リアに305/30ZR21。

ブレーキシステムも両者で違いがあり、911タルガ4ではブラックキャリパー、911タルガ4Sではレッドキャリパー(容量も拡大されている)。

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オプションとしてはほかの911シリーズ同様に「InnoDrive(GPSデータを反映させたクルーズコントロール等が含まれ、PDKのみ装着可)」、やはりGPSデータを活用し、フロントを擦りそうなところでは自動で車高を上げてくれる「Smartlift」も選択可能。

これらはつい先日、911ラインアナップへの設定が発表されたばかりの新メニューですが、やはり911タルガは「最新の911」だけあって対応済み、ということになりますね。

新型ポルシェ911タルガ4/911タルガ4Sのインテリアは他911シリーズ同様

911タルガのインテリアもほかの911シリーズと同様に1970年代の911を思わせるもので、横方向の直線にて構成されたダッシュボード、そこから直角に伸びるセンターコンソールで構成され、メーターはタコメーターを中央に配置した伝統の「5連」メーターを採用。

10.9インチサイズのインフォテイメントシステムもほかの911シリーズ同様ですね。

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ポルシェ911”タルガ”の歴史はこうなっている

初代ポルシェ911タルガは1965年の「ポルシェ911タルガ2.0」で、これは”911カブリオレに対し、安全なタルガバーを装備した”、当時としては全く新しいボディ形状。

1966年〜1970年にかけ、イタリアにて開催されていた耐久レース「タルガ・フローリオ」にてポルシェが5連覇したことを記念してこの名称が与えられたと言われています(昔は、そのレースの勝者がレースの名称を車名として使用することも珍しくなかった)。

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901、930、964世代までは「タルガバー」を装備し、しかし993/964/997世代の911タルガはルーフが取り外せず、巨大なサンルーフを備えた構造を採用(タルガバーが装備されていない)。

その後の991世代より、今回の新型911タルガ4/911タルガ4Sと同様の「タルガバー」が復活し、さらには「電動格納式」ルーフが登場しています。

新型911タルガ4/911タルガ4Sにつき、現時点ではポルシェ・ジャパンより価格についてのアナウンスはなく、しかし北米では911タルガ4が119,300ドル、タルガ4Sでは135,200ドルに設定されています。

VIA:Porsche

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