| 現代の自動車は「自動車メーカーが作る」以外のパーツが極端に多くなった |
ホンダが「シートベルト」「エアバッグ」関連にてリコール届け出。
まずはシートベルトについてですが、対象となるのはステップワゴン、フィット、ヴェゼル、シビックの4種。
製作期間は令和元年8月22日~令和元年9月13日と比較的最近の製造で、対象となるのは合計8,390台。
この不具合を発見した動機は「取引先からの情報」だとしており、つまりはサプライヤーからなんらかの報告があったものと思われます。
実際に消費者の手に渡って発生した不具合はゼロ、これによる事故ももちろんゼロ。
対応はシートベルトアッセンブリーをまるごと交換
この不具合に対応について、まずは不具合をオーナーに通知したのち、実際に車両を確認し、ベルトの製造番号が”対象の製造番号”だった場合にベルトを取り替える、としています。
なお、不具合の内容は下記の通り。
後部座席ベルトにおいて、組付設備の調整が不適切なため、ベルトリトラクタロック機構部のスプリングが屈曲して組付けられたものがある。そのため、当該スプリングが構成部品と干渉し、シートベルトが素早く引き出された際にロックしないおそれがある。
国土交通省
シートベルト関係のリコールは少なくはなく、今年に入ってからだと、トヨタ(プリウス、プリウスPHV)とスバル(インプレッサ、レガシィ)がそれぞれ一件を届け出ています。
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今回ホンダが届け出た「シートベルト」不具合の内容については、2020年1月にスバル、そして2019年12月にトヨタ(アルファード/ヴェルファイア/ノア/ヴォクシー/ヴェルファイア)が届け出た内容と同一であり、サプライヤーが同じなのでしょうね。
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もう一件は「エアバッグ」
そしてホンダがもう一件届け出たリコールは「エアバッグ」。
製作期間が令和元年7月4日~令和2年2月13日のN-WGN、N-WGNカスタム合計8,618台が該当しますが、制作期間からするに「タカタ」とは別問題。
これは助手席エアバッグに問題があり、対象車種は全車両「エアバッグモジュールを交換する」必要があり、けっこう大きな改修作業が要求されそう。
こちらもやはり取引先からの情報にて発覚し、実際に発生した不具合件数はゼロ。
不具合そのものの内容は下記のとおりです。
助手席側エアバッグモジュールにおいて、エアバッグの縫製が不適切なため、縫製部の強度が不十分なものがある。そのため、衝突時にエアバッグが作動した際に縫製部が裂けて正常に展開せず、乗員保護性能が低下するおそれがある。
国土交通省
今回のリコールについては、エンジンやサスペンション・車体といった「ホンダの設計や製造による」ものではなく、サプライヤーから納入されたパーツであり、フィットやN-WGNで”大打撃を受けた”案件もまたサプライヤーが製造したパーツ(電動パーキングブレーキ)。
そして今後クルマが「走る家電化」するにあたり、自動車メーカーそのものが関与しないパーツがどんどん増えることになり、「予想外のリコール」が増えてゆくのかもしれませんね。
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