| そろそろエアバッグのリコールは”出尽くして”もいい頃だが |
さて、スバルがレガシィ、インプレッサに対してリコール届け出。
インプレッサはシートベルト関連とエアバッグ関連、レガシィもやはりエアバッグ関連となっています。
合計台数は12,979台で、内容としては比較的軽微な部類に属しそう。
まずインプレッサに対して出されたシートベルト案件につき、こちらは「シートベルトがロックしない」という内容ですが、対応としては(不具合がある場合のみ)シートベルトアッセンブリーの交換が必要。
対象となるのは令和元年8月23日~令和元年9月10日に製造されたインプレッサ150台のみで、実際に発生した不具合はゼロ、これにかかわる事故もゼロ。
発見の同期は「社内からの情報による」となっていて、おそらくは自社による検品の際に発覚したのではないかと考えています。
不具合の内容については下記の通り。
後部座席中央用シートベルトにおいて、組付設備の調整が不適切なため、シートベ ルトロック機構部のスプリングが屈曲して組付けられたものがある。そのため、当該スプリ ングが構成部品と干渉し、シートベルトが素早く引き出された際にロックしないおそれが ある。
国土交通省
エアバッグは例の「タカタ問題」
そして続くエアバッグのリコールですが、こちらは平成16年1月6日~平成19年4月24日に製造されたインプレッサ12,611台、そして平成15年4月24日~平成16年2月2日に製造されたレガシィ218台が対象に。
もちろんこれはスバルに非はなく、サプライヤーであるタカタの問題ですが、このエアバッグに関するリコールは随分前から断続的に出されており、「もう出尽くしただろう」と思っても次々と届け出がなされるという状況。
今回は平成15年までさかのぼっており、不具合品が装着されているクルマの製造期間が「どんどん拡大している」ということなのでしょうね。
対応としては助手席用エアバッグインフレータを点検し、該当するインフレータであれば対策品に交換を行うというもの。
つまりは「見てみないと交換対象なのかどうかわからない」ということになり、このあたりタカタの生産管理の甘さが露呈した部分かもしれません。
当然ながら相当なコストが自動車メーカー側に発生することになりますが、このコストは保険もしくはタカタ側の費用でカバーされるのかなどは不明です。
内容としては下記の通り。
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿 防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化す ることがある。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそ れがある。
国土交通省(1)、国土交通省(2)