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オッサンもツラい。国産車に乗ると「いい年して」と言われ、輸入車に乗ると「見栄を張っている」という世の中の風潮について

2020/06/11

| 結局、オッサンは何をしても何かを言われるのか |

さて、世の中でよく言われる「輸入車に乗る理由」。

交通法規を守って日本国内の公道を走行する以上、輸入車でないとできないこと、輸入車でしか実現できない安全性といったものはなく、正直「国産車で十分」だと考えています。

加えて、国産車は(アウトバーンのある欧州とは異なって)「最高速」を低く抑える傾向にあり、低い速度域の中でギア比を設定するので、街なかでは力強い加速を見せ、かつ車線変更時にも機敏に動けるなど、日本の道路事情にマッチした設定も持っている、と考えるわけですね。

オッサンが輸入車に乗るにはそれなりの理由がある

そんな中でなぜ輸入車に乗るのかということですが、これは「世間体(見栄)」を考慮したところが大きいんじゃないかと考えています。

ネット上では、若い人々が「オッサンが輸入車に乗るのは単なる見栄である」と語る傾向がありますが、正直ぼくもそれに異論はありません。

ただ、そういった「見栄」は、年齢を重ねるとある意味必要となってくるところがあり、そのために輸入車は「必須」だとも考えているわけですね。

いったいどういうことかというと、例えば年をとれば、通常は結婚して子供が生まれることになり、そういった場合、より環境のいい地域に引っ越したり、より良い学校に入れたりすると、周囲の目もあって「国産車に乗れない」ことがある模様。

そういった場合、いい年をしたオッサンが国産車に乗っていると、「いい家に済んでいるのに実は生活が苦しい」「子供を無理して分不相応の学校に入れたのでお金がない」といったウワサをたてられることもあるようです。

そうなると妻や子供の「近所づきあい」もなんとなくぎこちないものとなってしまい、そういった軋轢を避けるために輸入車を選ぶというケースが考えられるわけですね。

ただ、このような場合に「行き過ぎた」輸入車を選ぶと「悪いことをしてお金儲けをしている」等のよからぬウワサをたてられることもあり、これもまた要注意。

つまりクルマは自己主張(というよりはセルフプロデュース)の手段の一つということにもなりますが、ひとつ例をあげると、ぼくの知り合いに「黒塗りのメルセデス・ベンツ(Eクラス以上、AMGもしくはAMG仕様)にしか乗らない」という人がいて、その理由は「家の前に黒塗りのベンツを置いておけば、子供や妻も舐められることはない」というもの。※加えて、そういった家に泥棒に入るのはためらわれるかもしれず、保安上のメリットもあるかもしれない

こういった理由は、家庭と自分の家を持ち、町内会に入って近所づきあいをしたり、子供が他の家の子供と同じ学校に通ったりしないと理解できないことではありますが、せめて自分を有利にせずとも、「自分や、自分の家族を不利な状況に置かないために」輸入車に乗るというのはしごく納得の行く部分。

そのほか、家族で出かける機会が多い人などは、「出先での扱い」が乗っているクルマで変わることもあり、そういった経験をした人は輸入車を積極的に選ぶことが多いのかも。

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そう考えると、輸入車を選ぶオッサンはついつい「自分の趣味を優先した車道楽」と考えてしまいがちですが、実際は家族思いのやさしい、頼りがい(と経済力)のあるお父さんが多いのかもしれません(改めて考えると、ぼくの知り合いで輸入車に乗る人は皆、良きファミリーマンである)。

年齢を重ねると許されないことも出てくる

そして、若い頃は許されても、年を取ると許されなくなってくる、ということもあるようです。

たとえば日中に家の周りをウロウロしたり、ラフな格好で庭の手入れなどをしているとまず「リストラされたオッサン」扱いされることになりますし、女性の場合は「ミニスカートやナマ足」がそうかもしれません。

よって、ある程度の年齢になったり、家庭を持ったりすると、周囲に誤解を与えないような身なりそして行動をする必要があって、ぼくの場合だと、平日昼間にちょっとコンビニに行くときであっても、だらしない格好は避けたり、無意味にノートPCを脇に抱えてノマド風アピールをしたりするわけですね。

同じ理由にて「周囲との関係を円滑に保ち、波風をたてずに生活しようとすると」国産車ではなく輸入車を選んだほうがいい場合もあり(とくにぼくが住む地域は高額納税者が多く、むしろ国産車に乗りにくい)、気に入った国産車に乗りたくとも乗れない、というケースがあるのかもしれません。

たしかに輸入車に乗るというのは「見栄」からくる行為かもしれませんが、中にはこういった「社会性からくる」見栄もある、ということですね。

実際のところ、一定以上の年齢の男性が国産コンパクトカーに乗っていると、その人に対して抱く印象はおそらく皆一様かと思いますし(その印象については、ここではあえて述べない)、本人も「そう思われたくない」と考えているはず。

そして、特定のクルマについてもまた特定のイメージが付いていて(上述の”黒塗りベンツ”や、”マイルドヤンキー”トヨタ・アルファード/ヴェルファイア、プリウス”ミサイル”など)、これを気にしてそのクルマを選ばない人もいるくらい。

もうひとつ言及しておくと、自宅に派手な車を置いておくと「よからぬウワサ」が立つことが多く、そのためにあえて自宅以外にわざわざ駐車場を借り、そこへスポーツカーやスーパーカーを保管しておく人もいて、それだけクルマが近隣住人に与える印象は強烈だと言えます。

そして、その印象が必ずしも真実であるとは限らず、ひいては”作り出された”嘘の印象が自身や家族の生活を左右することもあり、いらぬトラブルを防ぐのもまた家長の役割なのかもしれません。

自営業の人だとさらに気を使うことになるのだと思われ、自身の経営する店舗や医院と自宅が兼用で、周囲から停まっているクルマが見える場合、そのクルマが安すぎても「儲かってない」、高すぎると「ぼったくり」と言われたりすることになりそう。

ボクの考える無難なクルマとは

そう考えると(周囲の目を気にした)クルマ選びは非常に難しく、無難に行こうとすれば「アウディ」、そして輸入車ではありませんが「レクサス」あたりがもっとも堅実な選択かも。

もしくは、趣味性を全面に押し出してランドクルーザーやFJクルーザー、レガシィアウトバックも良さそう。

なお、プリウスが「売れた」のは、世間体を考慮しなくてはならない環境に住む人々にとって、それが「最良の」選択肢であったからだとも言われており、つまりそれに乗っていると「環境に配慮する知識人」だという印象を周囲に与えることができ、かつ「貧しく見えない」からだという説も(こういった、エクスキューズを備えるクルマはほかにはなかった)。

今ではその神通力も消え去り、むしろ悪いイメージにシフトしつつありますが、それがまたプリウスが「売れなくなった」理由のひとつなのかもしれません。

そう考えると「従来の価値観で判断できない」クルマや、「クラスレス」なクルマも無難だと言え、テスラや、(コンパクトカーでも豊かに見える)ミニもいい選択なのでしょうね。※たしかに、電気自動車であるBMW i3は周囲からのウケが良かった

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