| ベントレー・ベンテイガはシートベルト、プジョー308はオーバーヒート |
さて、国土交通省が「100台未満の少数リコール」5月分を発表。
その中にホンダNSX等が含まれており、ここでそれらの内容について見てみたいと思います。
まずは当のホンダNSXについてですが、燃料ポンプ関連の問題にて「エンストの可能性」。
その内容は下記の通り、対象となるのは平成30年9月5日~令和元年10月4日に製造された36台ですが、「やはりNSXはあまり売れていなかった」ということがわかります(内容からするに、該当期間に販売された全台数がリコール対象だと思われ、約1年で36台しか売れていないということになる)。
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
国土交通省
なお、NSXについては2018年にも燃料タンク、そしてハイマウントストラップに関するリコールを発表していますね。
ベントレー・ベンテイガは「シートベルト」
ベントレーは17台のベンテイガに対してリコール届け出。
今回の内容としては「シートベルト」となっていますが、ベントレーはつい先日、全世界で約6,000台のベンテイガをリコールしており(総生産台数が2万台くらいなので、かなり多い)、こちらの内容としては2018年1月から2020年3月に製造されたV8モデルにおいて、燃料漏れの可能性があり、最悪の場合は火災に至るというもの。
現時点では事故の報告はなく、しかし追って別のリコールが出される可能性もありそうです。
今回の「シートベルト案件」については下記の通りで、対象となる輸入期間は平性年6月13日~令和2年2月20日。
3列目左右両シートのシートベルト上部アンカーにおいて、取付ボルト軸部の寸法が不足しているため、当該ボルトをボディパネルに対して十分に締結できていない。そのため、車両衝突時に当該ボルトがボディパネルから外れ、乗員を適切に拘束することができないおそれがある。
プジョー308はオーバーヒートの可能性
プジョーは平成31年3月19日に輸入された、6台のみのプジョー308に対してリコールを発表。
プジョーのリコールというのは結構珍しいように思います。
トランスミッションオイルクーラーの冷却水ホースにおいて、ホースクランプの締め付け作業が不適切なため、当該クランプが正しく締め付けられていないものがある。そのため、当該ホース接続部より冷却水が漏れ、警告灯が点灯し、最悪の場合、冷却水が不足してオーバーヒートを起こすおそれがある。
VIA:国土交通省