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マクラーレン・セナGTRベース、究極のロードカー「LM25」爆誕か?モチーフは上野クリニック”マクラーレンF1 LM”59号車

2020/06/21

| またしてもモチーフは上野クリニック”マクラーレンF1 LM”59号車 |

さて、マクラーレンは先日「1995年のル・マン24時間レースで優勝したマクラーレンF1の59号車(上野クリニック号)」をモチーフにした720Sル・マン・スペシャルエディション(720S Le Mans Special Edition)」を発表していますが、今回はマクラーレンのスペシャリスト、英国のレーシングファクトリー”Lanzante(ランザンテ)”がその上野クリニック号をモチーフにした「LM25」を限定発売するとアナウンス。※画像は1995年当時のマクラーレンF1上野クリニック号

ランザンテは上述の通りイギリス拠点に活動する、自動車のレストアやレーシングカー製作を行うファクトリーで、1970年にレーシングドライバーのポール・ランザンテ氏によって設立。

そしてこのランザンテは1995年のル・マンにて優勝した上野クリニック号を製作したファクトリーでもあり、これによって「マクラーレン・スペシャリスト」として認められています(そのため、マクラーレン公認にてP1 GTRを公道仕様へと改装することを許されている)。

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ランザンテはこういった「ロードカー」をリリースしている

ランザンテがP1 GTRを公道仕様へとコンバートしていることは上で述べた通りですが、これまでには28台のP1 GTRが公道仕様へと改装されており、これはマクラーレンP1 GTRが58台のみしか製造されていないということを考えると「相当な数」。

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さらには中東の顧客からの依頼にて、ロングテールを持つ「P1 GT(もちろん公道走行可)を製作したこともあり、その(レーシングカーだけではなくロードカー製造に関する)技術力は間違いないと考えられそう。

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ちなみにマクラーレンのF1マシンに搭載されたエンジンをスワップしたポルシェ911”ポルシェ・タグ・ターボ”を限定生産するというプロジェクトも存在しますが、こちらの製造を担当するのもランザンテ。

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マクラーレンF1 GTR59号車の誕生経緯は「ひょんなことから」

なお、このル・マン優勝車であるマクラーレンF1 GTRの59号車が誕生した経緯は「あまり例を見ない」ケースが発端となっています。

カースロットルによると、この個体が誕生したのは「上野クリニック」の経営者、「サヤマモトカズ」氏がマクラーレンに一本の電話を入れたことから。

同氏はマクラーレンの大ファンであり、マクラーレンが1995年のル・マンに参加することを知って「当院の名を車体に表示できないか」とマクラーレンに相談した、とのこと。

ただし、すでにル・マンに参戦が決定していた6台のマクラーレンF1はハロッズ、ガルフなどのスポンサーが決定しており、上野クリニックが入り込む余地はナシ。

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しかしながらマクラーレンは「走ることができるマクラーレンF1」をなんとか探し、急遽シャシーナンバー01R”プロトタイプ”をル・マンへと参戦可能な状態にコンバートして、これのメインスポンサーに上野クリニックを据えたというのがコトの真相だそう(チームは国際開発UK、車両の所有はマクラーレン)。

なお、この「マクラーレンF1 GTR上野クリニック(カーナンバー59)」はル・マン24時間レース開催6週間前にギリギリ完成し、ぶっつけ本番でレースに挑んだにもかかわらず、その年のル・マンの総合優勝という偉業を成し遂げているので、いかにマクラーレンF1のポテンシャルが高かったかということもわかりますね。

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今回のLM25については、この上野クリニック号こと枕レーンF1 GTR 59号車をモチーフにするということが明確になっているものの、ベース車両については何が選ばれるのか一切不明。

おそらくはセナGTRがベースになるだろう、と言われているようですね。

VIA:LANZANTE

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