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新型メルセデスAMG GTブラックシリーズ発表!AMG史上最強の720HPを発生しカーボンパーツで武装したスパルタンモデル

2020/07/15

| このクルマを乗りこなすのは並大抵の技術では及ばない |

さて、数々のティーザーキャンペーンを経て、ついに新型メルセデスAMG GTブラックシリーズが正式発表に。

メルセデス・ベンツいわく「ブランドの豊かな伝統とモータースポーツでの歴史を体現した」スーパースポーツとのことですが、”ブラックシリーズ”そのものがサーキットにおける究極のパフォーマンスを追求した妥協なきラインアップでもあり、今回のメルセデス・ベンツの言葉に嘘偽りはなさそうです。

そしてその出力は噂されていたとおり720HP(AMG GT Rの585HPから大きく向上)、エンジンはおなじみの4リッターV8ツインターボ。

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ただしエンジンは「フラットプレーンクランク」

そして興味深いのは、今回エンジンに「フラットプレーンクランク」を採用してきたこと。

フラットプレーンクランクはシリンダー内の爆発を等間隔(180度)で行うことで排気干渉を排除し、これによって高回転・高出力化を達成する構造。

フラットプレーンクランクの対義はクロスプレーンクランクですが、こちらは爆発が不等間隔(90度)で行われるので排気干渉が起こる反面、振動が分散するので快適性が高く、その分エンジンに掛かる負担が小さいという特徴もあります(反対に、フラットプレーンクランクは振動が大きくエンジンに掛かる負担が大きい)。

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よって、多くの市販車には「快適性と耐久性」を重視したクロスプレーンクランクが用いられるのですが、数少ない例外は「フェラーリ」。

フェラーリのV8エンジンはいずれもフラットプレーンクランクが積まれ、「快適性や耐久性よりも、性能を重視」というフェラーリらしい選択をしたということになりますね。

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なお、C8世代のコルベットZ06もフラットプレーンクランクを採用するのではと言われるものの、それよりも先にメルセデスAMG GTブラックシリーズがこれを採用することになり、これによって「(スーパー)ハイパフォーマンスカーセグメントではフラットプレーンクランクが常識」となるのかもしれません。

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このV8ツインターボエンジンに組み合わせられるトランスミッションは高トルクに耐えうるよう強化が施された7速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ。

これによってメルセデスAMG GTブラックシリーズの0-100km/h加速は3.2秒、0-200km/h加速は9秒以下、最高速度は325km/hをマークします。

なお、AMG GT Rの0-100km/h加速は3.6秒、最高速は318km/hなのでパフォーマンスは大きく向上しているということになりますが、最高速が思いのほか伸びていないのは「ギアレシオが加速重視」「ダウンフォースの強化で最高速が抑えられている」からなのかも。

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足回りにはAMG GT R同様にアダプティブダンパーを採用しており、アンチロールバー、キャンバーの調整も(手動にて)可能となっている、とのこと。

なお、パワーアップに対応する形でボディも強化され、カーボン製のパネルやトンネルクロスバーもボディ裏に追加。

ストッピングパワー増加にも抜かり無く、ブレーキローターはカーボンセラミックに、そしてブレーキパッドは「レーススペック」に。

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リアセクションにはぶっといロールケージが組まれ、これはチタン製となっています(パッケージオプション)。

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タイヤは専用開発のミシュラン・パイロットスポーツCUP2。

サイドウォールにはAMG GTのシルエットが刻印されています。

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インスピレーションは「GT3」「GT4」レースカーから

メルセデスAMGによると、このAMG GTブラックシリーズのデザインインスピレーションはAMG GT3/GT4(レーシングカー)から。

たしかにフロントリップ、巨大なリアスポイラーは「レーシングカーそのもの」ですね。

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フロントバンパー内にはラムエアインテーク、カーボン製フードにはエアアウトレットが追加され、フロントフェンダーもルーバー装備にてエアを抜く構造を持っており、さらにルーフもカーボンファイバー製の”ダブルバブル”。

サイドスカート、テールゲートもカーボンファイバー製です。

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そして外観上の大きな特徴がこのカーボン製リアウイング。

ウイング面がかなり前にセットバックされていますね(AMG GT3はけっこう後ろに取り付けられている)。

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このウイングは自動、もしくは手動にてフラップを調整可能。

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センターのフラップ確度が変わっていることがわかります。

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リアバンパー/リアディフューザーもまたカーボンファイバー製で、テールパイプは4本出し(ブラック仕上げ)。

なお、軽量化についてはこれらカーボン製パーツ採用の他、「ガラスを薄くする」ことでも対応しているようですね。

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メルセデスAMG GTブラックシリーズのインテリアはこうなっている

インテリアについては外装ほど変更範囲が大きくはなく、目立つのはナッパレザーと人工スウェード張りのカーボンファイバー製シートくらい。

そのほか、オレンジのコントラストステッチ採用、軽量化のためドアハンドルがプルタブへと変更されていることがわかります。

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「AMGトラックパッケージ」を選択すると4点式ハーネス、消化器、チタン製ロールケージが追加されるとのことですが、これは法規にマッチしない国があるため、「一部地域・国」でしか選択できないようですね。

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なお、現時点では新型メルセデスAMG GTブラックシリーズの価格、限定台数についてはアナウンスがなく、しかしこれまでの例を見るに、「数百台」そして価格は「ベースモデルの倍」くらいに設定されるのでは、と考えています。

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参照:Mercedes-Benz

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