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ポルシェが早くもタイカンを改良!加速が速くなり、ボディカラー6色追加、オンラインでの「機能DL」が可能に

2020/08/20

| 一方、ドイツのチューナーはタイカンのカスタムプログラムを発表 |

ポルシェが「モデルイヤー2021として」タイカンをアップグレード。

なお、欧州では一般的に7月でビジネスイヤーが終わり、8月が夏休み、そして9月から新しいビジネスイヤーが始まる、といったイメージです。

そして、「9月から生産される」モデルが一般に翌年度モデルということになり、今回の「新型タイカン」についても欧州だと9月中旬以降から、その他の地域では2021年からの納車だとアナウンスされています。

エレクトリックカーの「改良」はやはりプログラム中心

ポルシェによると、今回の変更によってトップレンジのタイカン・ターボSの0-200km/h加速は0.2秒早くなって9.6秒に、ゼロヨンタイムは0.1秒早くなって10.7秒に。

そのほかカラーヘッドアップディスプレイが選べるようになり、これには簡易ナビや速度などが表示される、としています。

そのほかアダプティブサスペンションには「スマートフィット機能」が加えられ、スピードバンプ(速度を意図的に落とさせるための路面上の出っ張り)上では自動的に車高を上げたり、逆に高速道路では自動的に車高を下げたり、といったことが可能に(事前にその情報を登録しておけば、GPSデータと照合し、その場所にさしかかると自動的にそういった制御がなされる)。

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さらにオンラインにてアクティブレーンキープアシスト、Porsche InnoDrive等の運転支援機能を「追加購入」することもできるようになったそうですが、現代のクルマは電子制御が介入する割合が「全体の80%(車種によってはもっと)」にものぼるそうなので、課金によって簡単にその電子制御の内容を変更したり、新たな機能を呼び出せるという捉え方になるのかもしれません。

テスラでも同じではありますが、こういった機能の向上が「プログラムの変更で」簡単に行えるというのはEVならではの特徴だと言えるかもしれません(ガソリンエンジン車とは異なり、バッテリーやモーターの制御、駆動系のプログラムを変更するだけで、より効率的なクルマに変化する)

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そのほか、バッテリー寿命を伸ばすために充電時のロスを減らす「バッテリー・プリザーベーション」といった機能が追加された他、米国市場においては来年から新たなる充電サービス開始、衛星ラジオに関する機能追加もアナウンスされています。

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そのほか、新ボディカラーとして「フローズンベリーメタリック」「マホガニーメタリック」「チェリーメタリック」「コーヒーベージュメタリック」「ネプチューンブルー」「アイスグレーメタリック」が追加され、そのほかカーボンスポーツデザインパッケージ、インテリアでは5つの新オプションも新しく選べるようになった、とのこと。

なお、ボディカラーについては、「マホガニーメタリック」以外は現在のポルシェ、たとえばパナメーラにも設定されていないようで、これらのカラーが「2021年モデルの」ほかのポルシェにも設定されるのか、それともタイカン専用色となるのかは不明。

ボディカラー名から想像すると、ベージュからブラウン、ピンクといったカラーが多いようで、いずれも中国で好まれるとされる色味でもあり、中国での販売を意識したのかもしれません(先日中国にて発表された、タイカンのベースグレードもピンクっぽい色だった)。

参照:Porsche

そしてドイツのPrior Designはポルシェ・タイカンのカスタムプログラムを発表。

Prior Designはこれまでにもテスラのカスタムを発表するなどEVに対して積極的ではありますが、今回のタイカンについてはさすがにコンピューターの設定を変えたり電圧を上げたりという「パフォーマンス向上」を行うことはできず、「車高ダウンとワイドボディ含むエアロキット、タイヤ/ホイールの交換」にとどまるようです。

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内容としてはフロントバンパーエクステンション、カナード、前後オーバーフェンダー、サイドステップ、リアウイング、リアディフューザー、そして22インチホイール装着、といったところ。

ただ、こういったEVを購入する人は環境意識の高い人々だと思われ、よってEVを「過激なスポーツカー風に」カスタムする人は少ないんじゃないか、という懸念もあり、今後EVが(新車販売において)主流になってゆくと、チューニング業界も「なんらかの新しい手法」を考える必要が出てくるのかもしれません(EVはサードパーティによる機能向上が難しく、さらに外観においてもガソリン車と同様の手法が受け入れられない可能性もある)。

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参照:Prior Design

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