| どうやらダッジのオーナーにはスピード狂が多いようだ |
さて、米保険会社Insurifyの調査によれば、アメリカで販売されているクルマのうち、もっとも速度違反にて警察に捕まっているクルマは「スバルWRX」とのこと。
さらにこの統計では、全ドライバーの10.54%が速度違反にて捕まったことがあり、2020年2月に限っていえば、反則金の平均額は37,876ドル(邦貨換算だと40万円近いので、けっこう高い)なのだそう。
ここで「どんな車種がぶっ飛ばしているのか」を見てみましょう。
スピード違反で「取り締まられている」クルマのトップ10はこうなっている
そこで「スピード違反で捕まっている割合の高いクルマTOP10」。
これは登録台数に比較して、どれだけのクルマがスピード違反にて捕まっているかを比率にて示したもの。
たとえばトップのスバルWRXは「20.49%」となっていますが、これは「スバルWRXのオーナーの20.49%がスピード違反で捕まっている」ということを意味します。
そして、上述の通り「自動車を持っていて、スピード違反で捕まったことがある」人は10.54%なので、スバルWRXのオーナーはじつに平均の2倍も捕まっている、ということになりますね。
1.スバルWRX・・・20.49% 2.フォルクスワーゲンGTI(ゴルフ?)・・・17.38% 3.スバル・インプレッサ・・・15.9% 4.インフィニティG37・・・15.61% 5.ダッジ・ダート・・・15.45% 6.ヒュンダイ・ヴェロスター・・・15.43% 7.ダッジ・チャレンジャー・・・15.09% 8.ダッジ・ラム2500・・・14.79% 9.ダッジ・チャージャー・・・14.71% 10.日産350Z・・・14.65% |
スピード違反の傾向はあまり変わらない
なお、今回の統計、そして昨年の統計を比較するに、どうやらトップ10のメンバーそしてその「捕まる比率」もあまり変わっておらず、となるとこのデータはけっこう信憑性が高く、現実を反映しているのかもしれません。
これらのクルマがよく捕まるということは、「これらのクルマのオーナーがスピード狂なのか」、もしくは「目立つからなのか」もしくはその両方なのかもしれません。
ダッジはスピードキング
このリストを見ても分かる通り、ダッジのオーナーは間違いなくぶっ飛ばす人が多いようです。
ほかにもアメリカンマッスルだとフォード・マスタング、シボレー・コルベット/カマロも存在しますが、なぜかランクインはダッジばかり。
日本で久しぶりに「スピード違反記録」を時速235km/hで更新したのものダッジ・チャレンジャーでしたね。
そしてアメリカにて時速290km/hという高い速度で捕まったのもまたダッジ。
そう考えると、ダッジには「ついついアクセルを踏んでしまう」何かがあるのかもしれません。
高価格帯のクルマはあまり捕まっていない
このメンバーを見るに、フェラーリやポルシェ、マクラーレン、ランボルギーニといったクルマは見受けられず、つまり「高価格帯で、超高性能なクルマはランクインしていない」。
これについては、そもそも個体数が少ないので取り締まりやスピード違反が(警察に)目撃される確率が低いこと、そしてこういったスーパーカーに乗る人はクルマを大切にしていて意外と公道では飛ばさない人が多いこと、社会的地位の高いオーナーも多く、(捕まると問題となるので)慎重な人が多いことが理由として考えられます。
もちろん、速度違反の取り締まりに対する経験値も高いのだと思われ、逆に「若者に人気の」クルマだと、そのオーナーの年齢層に起因し、取り締まりに対する理解が浅かったり、ついつい「後先考えない」行動に出てしまうのかもしれません。
スポーツカー「っぽい」クルマほど捕まっている
そしてまた別の傾向だと、ピュアスポーツ、スーパースポーツではなく、「スポーティーな」「スポーツカーっぽい」クルマ、また「ファミリーカーをスポーティに仕立て上げたグレード」もいくつか見られます。
もしかすると、家庭(家族構成等)の事情によって、ピュアスポーツカーに乗りたいけれど、実際に乗ることができずに”スポーティーグレード”を選ばざるを得なくなり、そしていったんステアリングホイールを握ると様々なフラストレーションがそこで噴出したり、スピードを出すことで「ピュアスポーツに乗っている気持ち」を味わいたくなるのかもしれません(代替的な満足感を求める)。
スピード違反に関するあれこれ
参考までに、現在の世界速度違反「最高」記録は未だにスモーキー永田氏による時速317km/h(センチュリーのエンジンへとスワップしたスープラ)。
ただ、年々これに近い記録が更新され、今年5月にはシボレー・コルベットで時速309キロという記録が登場していますね。
「日本」のみだとR35 GT-Rの280km/hがおそらく今のところ最高記録だと思われます。
世界最初のスピード違反もちゃんと記録に残っていて、時速3キロ制限(!)のところを時速13キロで走っていた、というもの。
参照:Insurify