| シュプリームは様々なブランドとのコラボによってその価値を極端に上げている |
さて、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションにて、それまでのストリートブランドから一気にセレブブランドへと成長したシュプリーム。
今回はザ・ノース・フェイス、ティンバーランド、ヴァンズ(VANS)等のブランドを保有するVFコープが、21億ドル(約2170億円)でシュプリームを買収した、と報じられています。
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シュプリームはもともと「ストリート」ブランドだったが
なお、シュプリームは1994年に創業したストリートウェアブランドですが、様々なコラボレーションによって知名度を挙げ、ファッション業界だとヨウジヤマモト、コムデギャルソン、ナイキ、ア・ベイジング・エイプ、アンダーカバー、リーバイスなど、そして自動車業界だとランボルギーニやシンプソンとの実績があり、さらにVFコープの有するブランドともコラボ済み。
後にシュプリームは発行済株式の半数にあたる5億ドル分を投資ファンド「カーライル・グループ」へと譲渡しており、ここからルイ・ヴィトン、リモワといった高級ブランドとのコラボレーションを加速させています。
こういった流れもあり、シュプリームは(ルイ・ヴィトンを筆頭とする)LVMHグループが買収するのではというウワサが流れるものの、両者ともにこれを否定して今日に至ります。
ブランド売買は一つのビジネス
なお、カーライルグループは取得した株式の価値を上げることを目的に活動しており、そこで目的通り(ルイ・ヴィトンとのコラボ等を通じ)シュプリームの価値を上げることに成功していますが、そこで今回「比較的安価で購入し、価値を吊り上げた」シュプリームの株式をVFコープへと売却することで巨万の富を得たということになりそう。
こういった「安く買って高く売る」のはビジネスの基本でもあり、日本だと考え方に馴染みはないものの、スポーツ選手を青田買いし、有名選手に育ててほかチームに高いお金で移籍させる、という手法にもよく似ています。
ちなみに今回の買収にかかわらず、創業者のジェームス・ジェビア氏はじめシュプリームの主要メンバーはシュプリームに残り、拠点もニューヨークに置いたままになる、とのこと。
シュプリームはルイ・ヴィトン、リモワとのコラボレーション以降、「創業時のスピリットを忘れてセレブになった」と旧来のファンから多くの批判を浴びましたが、今回買収したのがLVMHではなくVFコープというところを見るに、これまでのストリート色を継続することになりそうですね。
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