| たしかにレクサスはスピードが出る車種があり、かつ目立たない |
さて、毎日新聞にて、ちょっとした珍ニュース。
大阪と奈良では2019年12月~2020年2月にかけて「店舗荒らし」が発生していますが、その犯人(すでに逮捕、起訴されている)の供述によると、犯行の大半に使用していたのが「レクサス(車種不明)」であり、その理由について「スピードが出るので逃げやすかった」とのこと。
単に物欲を満たすための犯行だった?
なお、この犯人とは奈良県在住の42歳アルバイト、岡田信義被告(名が体を表してないな・・・)。
同被告は大阪、兵庫、奈良において精肉店、アパレルショップ、中古車販売店に侵入して牛肉や中古車、現金、衣類など約4600万円相当を盗んだとされ、この事件が有名になったのはやはり2019年12月に大阪で起きた「シュプリーム強盗(窃盗)」。
早朝に無人の店内へガラスを割って押し入った後、200万-300万円相当のTシャツ等やスウエット類を盗んだと大々的に報じられ、防犯カメラに映っていたのと、近隣の目撃情報が”白いレクサス”であり、このレクサスを頼りに岡田信義被告の逮捕につながったとされています。
一見すると「牛肉」「中古車」「シュプリーム」というところには関連性が見られず、転売や横流し目的ではなしに、単に「自分が欲しい物を手に入れたかった」という短絡的な犯行であるようにも感じられますが、今のところ事実関係は不明(転売目的であればもっと他にも有名店を荒らしていたり、オークションサイトからも足がついていたものと思われる)。
参考までに、当時は「シュプリームの熱烈なファンが、製品販売の事前抽選に漏れ、腹いせと”どうしても欲しい”という気持ちから犯行に及んだ」「外国人による犯罪グループが、組織的に、換金性の高い人気商品の窃盗を繰りかえし、転売によって売却益を得ている」というウワサが流れたものの、事実はそれとは全く違っていた、ということなのかもしれません。
逃走手段の確保は重要
なお、犯罪を描いた映画などで重要視されるのが逃走手段の確保。
トランスポーター(BMW 735i / アウディA8)、ミニミニ大作戦(ミニ)、ドライヴ(シボレー・インパラ/シェベル・マリブ/フォード・マスタングGT)、ベイビー・ドライバー(スバル・インプレッサWRX)あたりが思い浮かびますが、いくつかの作品では「そのクルマでなければ逃走が成立しない」という理由で選ばれたものもあり、逃げ足の速さ(と信頼性)は重要な要素でもありますね。
ちなみにこれらの中でぼくのオススメは「ドライヴ(2011/ニコラス・ウィンディング・レフン監督)」。
これはライアン・ゴズリングが主演を務めるものの、劇中ではその名すら語られず、単に「ドライバー」と呼ばれるのみ。
冷静さそして緻密な計算によって犯人を逃がすことに集中する逃がし屋像が描かれており、そのリアリティは群を抜いている、と思います(運転する時に着用するドライビンググローブがカッコイイ)。
参照:毎日新聞