| NSX、フィット、N-WGNはリコールが続くことに |
さて、ホンダはN-WGNのリコールを国土交通省に届け出たところですが、今回は自社のホームページにてNSXやフィット等に対し「サービスキャンペーン」を届け出ることに。
対象となるのはNSX、フィット、N-WGN、N-WGN CUSTOM、ヴェゼル、シャトル、グレイス、N-BOX SLASHの8車種で、影響を受けるのはなんと1,173,658台。
モデルにもよりますが、サービスキャンペーンに該当する車種が製造された期間は平成25年8月2日~平成29年9月6日だとアナウンスされています。
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「サービスキャンペーン」とリコールとはどう違う?
なお、ここで気になるのは「サービスキャンペーン」という聞き慣れない言葉。
自動車に発生した問題への対応としては「リコール」「改善対策」「サービスキャンペーン」という3つが国土交通省によって定義されていますが、サービスキャンペーンはその中で「最も軽い」部類です。
今回の問題の内容を見ても「走行不能」「始動不能」となるわけではなく自動車としての性能を確保できるため、よってリコールもしくは改善対策とならなかったのでしょうね(現時点では国土交通省のサイトにも記載されておらず、届け出不要なレベルなのかも)。
それぞれの定義について記載しておくと、下記のとおりとなります。
リコール、改善対策、サービスキャンペーンの違い
リコール・・・リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。
改善対策・・・改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。
サービスキャンペーン・・・サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。
問題があるのは「エンジンスタート/ストップスイッチ」「パワースイッチ」
ホンダによると、問題があるのは「エンジンスタート/ストップスイッチ」「パワースイッチ」だとしており、アメリカにて生産されるNSXまでもが影響を受けるということは、「世界中で同じパーツを使用していた」ということになりそうですね(通常は、生産する地の現地サプライヤーから仕入れる。もしくは、今回ホンダは現地サプライヤーから仕入れていたものの、設計が「全く同じ」ために同じ症状が出たのかも)。
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