| ランボルギーニの2020年はコロナ禍にも関わらず強いブランドパワーを発揮した |
さて、ランボルギーニが2020年の販売台数ならびに2020年のレビュー、2021年の展望を発表。
まず、その概要は下記のとおりです。
ランボルギーニの2020年はこうだった
- 全世界での販売台数は7,430台
- コロナ禍にもかかわらず、2020年後半は「6ヶ月での販売記録」更新
- 受注は好調で、すでに2021年前半の生産キャパシティを超えるオーダーを獲得
- ウラカンEVO RWD、ウラカンEVO RWDスパイダー、シアン・ロードスター、エッセンツァSCV12、ウラカンSTO、SC20の6モデルを市場へと投入した
- 12月にはステファン・ヴィンケルマンがCEOへと復帰
- コロナウイルスと戦う人々を支援するプロジェクト「With Italy, for Italy」に賛同し、医療従事者にマスクを提供
- SNSでは高い成長を記録し、TikTokもアカウント開設
2020年のランボルギーニ出荷台数は前年比-9%
ランボルギーニの出荷台数については上述の通り7,430台となっており、これは前年比で-9%。
ただし70日もの間(営業日換算だと年間の1/3に相当)工場での生産がストップしていたことを鑑みるに、驚異的とも言えるセールスだと考えて良さそうです(やはり高級ブランドほど落ち込みが小さかったようだ)。
地域別の販売台数については下記の通りですが、アメリカはまさに「圧倒的」。
ちなみに日本は2018年まで世界販売No.2だったものの、2019年には中国に抜かれてNo.3に、そして2020年には残念ながらドイツに抜かれてNo.4へと後退しています。
- アメリカ・・・2,224台
- ドイツ・・・607台(+8%)
- 中国+香港/マカオ・・・604台
- 日本・・・600台(-7%)
- イギリス・・・517台
- イタリア・・・347台
- 韓国・・・303台(+75%)
モデル別の販売内訳はこうなっている
そしてこちらがモデル別の構成ですが、ウルスが4,391台、ウラカンが2,193台(+3%)、アヴェンタドールは846台となっており、ウルスが強烈な存在感を示していることがわかりますね。※シアンの数値はアヴェンタドールの中に入っている模様
現在ランボルギーニは様々な挑戦を続けており、その活動領域を拡大中ではありますが、ひとまずはフォルクスワーゲングループへの「残留」も決まり、しばらくは腰を落ち着けて新型車の開発に取り組めるということになりそう。
今後は「アヴェンタドール後継モデル」「ウラカン後継モデル」そして「ウルス・ハイブリッド」など様々なモデルの登場が期待され、しかし電動化については未だ具体的な情報がなく、ブガッティ同様に”行けるところまで”ガソリンで行くのかもしれません。
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