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ダッジCEO「規制や社会の風潮によって、もはやV8エンジンは虫の息だ・・・」。これまで数々の危機を乗り越え存続してきたアメリカンマッスルもこの時代を生き延びることはできないだろう

投稿日:2021/02/05 更新日:

ダッジのV8エンジン

| 大排気量エンジン、自然吸気、マニュアル・トランスミッション。どんどん自動車の歴史を作ってきたアイコンが消えてゆく |

さて、ダッジというとアメリカンマッスルの代表格のひとつとなった感があるものの、そのダッジCEO、ティム・クニスキス氏によれば、「我々の6.2リッターV8”ヘルキャット”エンジンの寿命はもはや時間の問題だ」。

もちろんこれは人気がなくなったからではなく「規制やコンプライアンスの問題」ということになり、ついにアメリカンマッスルここに力尽きる、という感じですね。

アメリカンマッスルの需要は予想以上だった

さらに同氏が語るところでは、「この5年で5万台以上のヘルキャットエンジン搭載車を販売してきた」と述べており、この台数は予想を遥かに超えたものだった、とも。

なお、米国における「アメリカンマッスルの危機」はこれがはじめてではなく、1970年代のオイルショックによる規制の強化や保険料の高騰など、これまでにも数々の障壁に直面しています(保険料については、これが理由でマツダRX-7、トヨタ・スープラ等が北米から撤退することとなった)。

それでもこういった危機を乗り越えて現在まで生き延びてきたアメリカンマッスルではあるものの、規制はともかくとして「エレクトリック化待ったなし」という現在の社会的な風潮からするとその存続は”許されず”、自動車メーカーが大手を振ってアメリカンマッスルを作り続けるのはもはや不可能だと考えられます。

もはや大排気量マルチシリンダーエンジンは虫の息

ただし同様の状況にあるのはほかの自動車メーカーも同じで、BMWは12気筒エンジンを廃止し、メルセデス・ベンツもV12エンジン搭載モデルをぐっと縮小。

アストンマーティンはV12エンジンをターボ化して生き残らせていますが、フェラーリそしてランボルギーニは自然吸気のフィーリングを重視してターボ化せずになんとかこれを生き残らせようと奮闘中。

そのほか多くのメーカーではV10、V8エンジンが徐々に姿を消しており、マクラーレンもその次世代パワーユニットをV8ツインターボからV6ターボ+ハイブリッドへ変更するなどスーパーカーセグメントにおいてもダウンサイジングが進行しているのが現在の状況でもありますね。

さらには恐るべき速さにて規制による締め付けが厳しくなっており、これに違反した際の罰金もどんどん引き上げられてゆくことは間違いなく、様々な方向から大排気量マルチシリンダーエンジンが締め出されることになりますが、やむをえない事情ではあるものの、こうして自動車の歴史を作ってきたアイコンが消え去るのはちょっと寂しい、と思います。

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