| ジープ・ラングラーに乗る人は高い確率でカスタム好き? |
さて、アメリカでは絶大な人気を誇るジープ・ラングラー。
初代ラングラー(YJ)は1986年に発表され、その後1996年に2代目(TJ)へとスイッチし、2007年には3代目(JK)、2018年には4代目(JL)へ。
ラングラーそのもの、そしていずれの世代にも共通するのは「カスタムする人が非常に多い」ということで、それは日本でも事情は変わらない模様。
正規ディーラーにて聞いた話だと、「ラングラーを購入する人は、最初からカスタムした状態の完成予想図を描いているケースが多く、カスタムパーツを予め購入し、納車前からこれらの取り付け依頼を行うのが一般的」なのだそう。
現行ラングラーを初代ラングラー風へ
そこで今回紹介するのは現行ラングラー(JL)を初代ラングラー(YJ)風にカスタムした「ラングラーYJL」。
これを作成したのはジープのパーツを中心に卸売を行う会社「クアドラテック」の創業者にして代表、テッド・ウェンツ氏。
このテッド・ウェンツ氏は1986年に初代ジープ・ラングラーを購入し、早速カスタムしようと考えるものの、当時はジープのパーツを販売する会社がなく、自身が困ったことから「ヨッシャ、いっちょオレがその会社を作ろうじゃないか」ということで一念発起して現在に至る、とのこと。
そこから30年もこのビジネスが継続され、今ではジープ・ラングラー乗りの間だと「その名を知らぬ人はだれもいない」と言われるほどにまで成長しているので、テッド・ウェンツ氏にとってはラングラーが人生を変えるきっかけになったということですね。
イメージは「当時、自分が購入したラングラー」
そしてテッド・ウェンツ氏は自身の会社が30年周年を迎えたのを機に、最新モデルのジープを「自分のルーツでもあるYJ型へ」カスタムしようと決意。
そして目指したのは1989年当時、自分が購入したラングラーだそうですが、これを再現すべくボディカラーはカーキメタリックへ、そしてヘッドライトはJLの特徴でもあった「四角」へ。
なお、カスタムは(カスタムビルダーの)グレッグ・ヘンダーソン氏とのコラボレーションによって行われ、ヘッドライトはもちろんグリル、フェンダー、バンパー、サイドステップ等がオリジナル品へ、そしてロールバーもカスタムメイド品へ。
ジープ・ラングラー「YJL」のディティールはこうなっている
そこでこのジープ・ラングラーYJLのディティールですが、とにかく見どころが満載。
まずフロントフェンダーにはフェラーリ風のウインカーが内蔵。
テールランプはLEDへ。
単にレトロを意識するのではなく、新しい技術を取り入れているところが面白いですね。
そして特徴的なヘッドライト。
よく見ると、なかなかに凝った構造を持つようです。
スチールバンパー上にはLEDライト。
フェンダーにもLEDライトバーが埋め込まれています。
ドアはチューブラー、サイドステップはゴッツいパイプで構成されます。
なお、エンジンは手つかずなるもエキゾーストシステムはマグナフロー製へ、サスペンションだとテラフレックス製ロングアーム/ファルコン・アダプト・ショックアブソーバー、ストリートスマート製ステアリングリンケージ、37インチタイヤ等で武装されることに。
ジープ・ラングラー「YJL」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはジープ・ラングラーYJLのインテリア。
エクステリアほど広く変更されてはいないものの、それでも多数のカスタムパーツが装着されています。
なお、インフォテイメントシステムは9インチサイズのタッチ式ディスプレイを持つアルパイン製へ。
シートはコルビュー製。
もちろん表皮はボディカラーに合わせて張り替えられています。
そしてシートバックにはオリジナルのストレージバッグ。
なお、リアシートは除去済みで、そのぶん荷室として活用されています。
ルーフは非常に簡素な「キャンバストップ」。
なお、クアドラテックによると「(このYJLプロジェクトの)旅はまだまだ始まったばかりだ」とのことであり、今後はさらなるカスタムがなされる模様。
続報を待ちたいと思います。
ジープ・ラングラー「YJLプロジェクト」を紹介する動画はこちら
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参照:Quadratec