| これ以上にカスタムされたブガッティ・シロンスポーツを見つけるのは難しいだろう |
さて、ブガッティはそのクルマを顧客の要望に応じてフルカスタムすることで知られ、場合によっては塗料を新しく製造し、耐候テストを行う期間まで含めると「完成まで2年」というタームを要することも。
そして顧客の中には「一般の人が考えもしないような」リクエストを行う人もいるといいますが、今回紹介するシロンもそういったなかの1台で、英富豪の求めに応じ、ブガッティ正規ディーラーがブガッティ本社へとかけあって誕生したワンオフモデルです。
-
ブガッティが顧客によってカスタムされたディーヴォ4台を公開!「仕様を決めるだけで1年」「アジア人は斬新な色を好む」「子供の絵を入れてほしいという人も」
| ブガッティはほか自動車メーカーとは全く異なるところにリソースを割いていそうだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49866040856/i ...
続きを見る
ブガッティ・シロンスポーツ「アリス」はこういった仕様を持っている
このクルマはブガッティ・シロンスポーツ「アリス」と命名されており、まずは「シロンスポーツ」と「アリス」という名がまずはミスマッチ(批判する意図ではなく)。
そもそもシロンスポーツは「シロンをとことん軽量化して足回りを固めた」クルマであり、要は「シロンのハードコアバージョン」です。
そこへアリスという女性の名を付与することがクルマの性格にそぐわないということで、しかしこの「アリス」というのは「オーナーの奥さんの名前」なのだそう(スゴいな・・・)。
つまりはオーナーさんが奥さんへのプレゼントとして注文したのがこのシロンスポーツということですがそのボディカラーはマットブラン(マットホワイト)、そしてピンクに見える部分は「シルクローズ」。
なお、「顧客の要望に応じていかようにでもカスタムを受け付ける」とわれるフェラーリが”唯一”聞き入れることができないカラーがピンクだといいますが、ブガッティでは「ピンクもOK」ということになりますね。
ブガッティによれば、個人の家紋や国旗、個人名などをモチーフとするのには「問題なし」としており、ただふたつ課している制限が「ブガッティのエンブレムを変えないこと」「安全性を損なう仕様にしないこと」。
ホイールはピンクにダイヤモンドカット、ブレーキキャリパーはシルバー。
ブガッティ・シロンスポーツ「アリス」のインテリアはこういった仕様を持っている
そしてこちらはブガッティ・シロンスポーツ「アリス」の内装。
基本カラーはホワイトのように見える薄いグレー「グリ・ラファール」、そして用いられるステッチはピンク」。
なお、あまりにハードな足回りを考慮してか、シートは「コンフォート」へと変更されています。
ヘッドレストには「Alice」ロゴ。
サイドシルにもアリス文字。
ステアリングホイールにもピンクステッチ。
センターコンソール等にはボディカラー同色の「シルクローズ」が用いられます。
たしかに美しさの極まったブガッティ・シロンスポーツではあるが
こうやって見ると、細部に至るまでこだわり抜かれ、これまでに公開されたシロンの中でも指折りの美しさを持っていることは間違いないと思うものの、ここまで「Alice」の文字が入っていると、いざ売りに出そうとしたとき、買い手を見つけることが難しそうですね(シートやパネルを張り替えれば問題はなさそう)。
合わせて読みたい、ブガッティ関連投稿
-
1台3億7000万円、ブガッティ・シロンスポーツの納車第一号。カタールの王族が注文したカスタム車両を見てみよう
内外装は鮮やかなコバルトブルーに ブガッティのCEOがステファン・ヴィンケルマン氏へと交代した後のニューモデル第一弾、「シロン・スポーツ」一号車が納車に。シロン・スポーツはその名の通り「スポーツ性能を ...
続きを見る
-
総額3億3000万円、ラッパーに納車された「内外装フルホワイト」のブガッティ・シロン!シロン史上最高レベルのカスタムを見てみよう
| いかにシロンといえども、ここまで真っ白にカスタムする人はそういない | ラッパーのポスト・マローンに「内外装ともに真っ白な」ブガッティ・シロンが納車。ポスト・マローンはラッパーにしては珍しく白人で ...
続きを見る
参照:HR Owen