| F1ペースカー仕様のヴァンテージは「ダウンフォース+60kg、出力+25kg」 |
アストンマーティンがF1向けのセーフティカーとしてヴァンテージを導入すると発表し、同時にその車両も公開。
アストンマーティンは2021年シーズンよりF1へと参戦することになりますが、そのF1マシンと同じアストンマーティン・レーシング・グリーンへとペイントされ「ライム・エッセンス」のハイライトが用いられています。※2021年シーズンは、メルセデスAMGとアストンマーティン両方がセーフティカーを務める
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”F1セーフティカー”ヴァンテージは「特別仕様」
そしてこのヴァンテージはもちろん「特別仕様」。
フロントにはベーン・グリル(これはカスタマー向けにオプションで選択できるようになった)、そしてスポイラー(ダウンフォースが最大で60kg増加)とカナードが装着され、リアにはウイング、そしてルーフにはもちろんライトバー。
そしてこのライトバーはエアロダイナミクスを考慮した専用設計となり、リアウイングへと適切にエアを導くためのデザインがなされている、とのこと。
加えてライトバー後方にはカメラが装着され、捉えた映像を車内のモニターに表示できるようですね。
なお、アストンマーティンは外観だけではなくドライブトレーンにも手を加えており、4リッターV8ツインターボエンジンは+25HPの528HPを発生するとアナウンスされています。
F1のペースカーは24年間、メルセデス・ベンツのみの提供だった
F1におけるセーフティカーの導入は1973年のカナダグランプリとされていますが、正式にルールが制定されたのは1992年のブラジルGP。
しかし正式に導入されたといえどもペースカーが遅く、ペースカー投入時にF1マシンのタイヤ温度が下がるといった問題があり、そこで導入されたのがメルセデス・ベンツ製の高性能スポーツカー。
1996年がメルセデス・ベンツにとっての初舞台だとされていますが、メルセデス・ベンツはそこから今に至るまでずっとペースカーを担当することとなっています。
ただ、今回メルセデス・ベンツ(AMG)に加えアストンマーティンへがセーフティカー(ペースカー)に採用された背景としてはAMGの意向が大きく関係しているものと思われ、というのも現在AMGはアストンマーティンに対する支配力を強めており、アストンマーティンのプレゼンスを高めたいと考えている(と思われる)ため。
おそらくこの「セーフティカー投入」もその一つに過ぎず、今後は様々な場面にてアストンマーティンの露出が高まるものと思われます。
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アストンマーティンは「メディカルカー」DBXも公開
そしてアストンマーティンは、セーフティカーとしてのヴァンテージのほか、メディカルカーとしてDBXを公開。
メディカルカーについても、これまでメルセデスAMGが担当しており、C63ステーションワゴンなどが採用されることが多かったものの、こちらもあわせてアストンマーティンがそのラインアップに加わったということになりますね。
ボディカラーはやはりアストンマーティンレーシング、そしてライムエッセンスのアクセント入り。
ルーフにはLEDバー、ライセンスプレート部分にもLEDが仕込まれています。
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参照:AstonMartin