| おそらくはアヴェンタドールをベースにしたワンオフモデルなんじゃないかと予測 |
さて、ランボルギーニが「2021年に、V12エンジン搭載のニューモデルを2つ発表する」とアナウンス。
これは公式プレスリリースにおいて言及されたもので、まさに晴天の霹靂。
ここで「新型V12」モデルにはどういった可能性があるのかを考えてみましょう。
「新型V12」はアヴェンタドール後継モデル?
まず、新型V12と聞いて思い浮かべるのはアヴェンタドール後継モデル。
アヴェンタドールは登場から10年を数え、通常のライフサイクル(ランボルギーニでは10年)を考慮するとそろそろ後継モデルへとバトンタッチする時期。
ただしアヴェンタドール後継モデルは「V12+ハイブリッド」と決まったものの、バッテリー含むシステム要件については様々な可能性を検討している途中で、とくにバッテリー性能が「ランボルギーニの求めるレベルに達していない」ため、その進歩を待っている状態だとも。
そのため、アヴェンタドール後継モデル(次期V12モデル)の発表は2024年頃になるだろうという報道もあり、今年にアヴェンタドール後継モデルが発表されることはないと考えています。
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ちなみにフォルクスワーゲンは自社による「バッテリー工場」を6拠点建設すると発表しており、これら工場では2023年よりエネルギー密度が高く、安価なバッテリーを生産するとも発表。
よって、次期ランボルギーニV12モデル、次期V10モデルについては、自社製新型バッテリーを積む可能性が高く、よって2023年以降の発表・発売となりそうです。
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アヴェンタドールのフェイスリフト版?
そしてもうひとつ考えられるのが、アヴェンタドールの「最新フェイスリフト(マイナーチェンジ)版」。
アヴェンタドールは現在「アヴェンタドールS」へと進化していますが、モデルライフを延長するのであれば、新鮮さを保つためにもう一度フェイスリフトを行う可能性も。
そして今回、「V12モデルを2種」とあり、アヴェンタドールSの「クーペ」「ロードスター」がともにフェイスリフトを受けるのであれば辻褄も合いそうですが、プロトタイプも目撃されていない状況で、クーペとロードスターとの両方が一気にフェイスリフトを、というのはちょっと考えにくいかもしれませんね。
なお、昨年夏に「謎」アヴェンタドールも目撃されており、これがアヴェンタドールSのフェイスリフト版である可能性も否定できません。
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新たなるV12限定モデル?
ランボルギーニは「少量限定モデル」ビジネスを強化しており、シアンKFP37/シアン・ロードスター、エッセンツァSCV12といったモデルを発売済み。
よって、今回の「2つのV12モデル」がなんらかの少量限定モデルという可能性も残されており、とくに少量限定モデルは非常に利益率が高いので、現在のように「不安定な」状況における貴重な収入源となるため、急遽ランボルギーニが少量限定モデルの販売を決定した可能性も。
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はたまた「ワンオフモデル」?
ランボルギーニは現在「少量生産限定モデル」に加えて「ワンオフ」モデルの製作にも力を入れており、最近だとSC18アルストン、SC20を発表済み。
そして「18」「20」というナンバーが存在するからにはほかの番号を持つワンオフモデルが存在すると考えてよく(事情により公開できないモデルもあるとは思う)、これまでに製作を進めていたワンオフモデルが発表されるのかもしれません。
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なお、フォルクスワーゲングループが公式に発表した「2021年新車計画書」において、ランボルギーニだと「ウラカンSTO」のデリバリーしか記載されておらず、今回ランボルギーニがアナウンスした「V12モデルを2つ」については触れられていないため、この新型V12は(ビジネス上の観点から言及するほどの規模ではない)量産モデルではないと考えるのが妥当であり、ぼくとしては「ワンオフモデルが2つ発表」されることになるのだろう、と考えています。
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参照:Lamborghini