| メルセデス・ベンツはまだまだラインアップを増やすつもりのようだ |
新型EV「EQS」「EQB」を発表したメルセデス・ベンツですが、今回なんと5月10日に「エレクトリック・ミニバン」、EQTを発表する模様。
今回一枚のティーザー画像、そして短い動画が公開されていますが、動画にて起用されるのはスケートボード界の巨匠、トニー・ホーク氏。
こういったところを見ても、このEQTは「商用バン」というよりは、様々な遊び道具を積んで出かけるというアクティブな若者をターゲットにしているであろうことがわかります。
ポジショニングは「Vクラスの下」
なお、このEQTならびに「Tクラス」のポジションとしては「Vクラスの下」。
Vクラスは主に商用として人気の高いクルマですが、上述のとおり、Tクラスでは「一般の使用」を想定していると考えて良さそうですね。
このEQTの存在が明らかになったのはおおよそ半年ほど前のことで、その際にはメルセデス・ベンツのデザイン部門を率いるゴードン・ワグナー氏が「Tクラスの新しいレイアウトとデザインは、機能性とデザイン性の融合を実現している」「Sensual Purity(官能的純粋)という独自のデザイン哲学によって、そのデザイン、プロポーション、そして知覚される価値に刺激を与える、”Tクラス”という魅力的なファミリーコンパニオンを創造する」とコメント。
プラットフォーム、パワートレインは現時点では不明
メルセデス・ベンツは現時点においてEQTのプラットフォーム、パワートレインについて詳細を語っていませんが、「Vクラスよりも小さい」「魅力的なファミリーコンパニオンを創造する」というところからして、既存プラットフォームを使用するのではなく「新設計」なのかも。
ただしいくつか疑問もあり、そのうち大きなものとしては「今後のバリエーション展開はどうなるのか」。
今回の「EQT」について、そのネーミング(EQ)からするとピュアエレクトリックモデルであることは間違いないものと思われ、しかしメルセデス・ベンツが「Tクラス」を開発中であることも公にされており、そしてこの「Tクラス」はガソリンエンジンを持つことになると思われるため、EV専用のプラットフォームでは(ガソリンエンジン搭載のTクラスには)対応できないということに。
なお、このTクラスについて、ルノー・日産・三菱アライアンスとの共同開発になるといい、ルノー側では「新型カングー」として発売される可能性が高いとも報じられていますが、こういった様々な事情を鑑みるに、「新しく設計された、ガソリン/ハイブリッド/EVに対応できる新型プラットフォーム」が与えられることになるのかもしれません。
つまり、EQA、(おそらく)EQBに続いて「ガソリン車とプラットフォームをシェアするEV」となりそうです。
新型メルセデス・ベンツ「Tクラス」はどんなクルマに?
そこでメルセデス・ベンツTクラスについてですが、こちらもわかっていることは非常に少なく、しかしそのターゲットは「ファミリーやアクティブなライフスタイルを持つ若者」。
価格を引き下げ、間口を広くすることにより、これまでメルセデス・ベンツに縁のなかった人々を同ブランドに引き入れることを目的としていると言われますが、一方では「顧客の輸送」などビジネスユースも視野に入れていると報じられており、左右にスライドドアを持つ、とも見られているようですね。
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