| ポルシェと言えども、北米市場では熾烈な航続距離争いに巻き込まれそうだ |
さて、ポルシェは電気自動車ラインアップとして「タイカン」「タイカン・クロスツーリスモ」に続き「マカンEV」を発売する予定ではあるものの、いまだのその詳細は謎のまま。
これまでに目撃されている車輌を見るに、「マカン」と名は付くもののマカンとは異なるルックスを持つようにも思えます(実際にマカンの名が与えられるのかどうかもわからない)。
航続可能距離は500km近くに
マカンEVについて、ポルシェとアウディとの共同開発によるPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を使用する予定だと報じられているものの、これまで判明しなかったのは「航続距離」。
ただし今回「一回の充電あたり走行可能距離が482km(300マイル)」だということが報じられており、これは現時点でポルシェにてもっとも長い距離を走ることができるタイカン4S(365km/EPA)よりも長い距離です。
なお、マカンEVにこれだけ長い距離を走行できるバッテリーが与えられる理由としては「テスラ・モデルY」「マスタング・マッハE」対策だと言われ、それらに用意される「300マイルオーバー」の走行レンジを持つモデルに対抗するためだとも言われます。
マカンEVのバッテリーは2種類
加えて、マカンEVには2種類のバッテリーサイズが用意されると言われますが、この「300マイルオーバー」を達成できるのは「大きいバッテリーのほう」。
ただしここで気になるのはその価格で、タイカンよりも(おそらくは)大きなバッテリーサイズが与えられるとなると「けっこう価格が高くなりそう」です。
しかしながら、マカンに採用される「PPE」」は、タイカンに採用されるプラットフォーム「J1」よりもコストが低いと言われるので、車両価格はタイカン4S以下に収まるのかもしれません。
このマカン・エレクトリックについては、2022年末から生産されるとも報じられ、デリバリーは2023年はじめからだと言われているようですね。
現行マカンとはかなり異なる外観を持つにもかかわらず「マカン」を名乗るとすると、これはけっこう奇妙なことではありますが、ポルシェで最も売れている車種であるマカンをEV化することで販売を有利にしようと考えているのかもしれません。
加えて、今回のマカンEVを成功させることで、来たるべき「現行マカンをエレクトリックへと完全移行させる」という一大イベントをスムーズに成し遂げる予定なのでしょうね。
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参照:Car and Driver