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ランボルギーニ・エッセンツァSCV12が「スチール製ロールケージを持たずにFIAのハイパーカー規定をクリア」した第一号に。強固なカーボンセルが貢献

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ランボルギーニ・エッセンツァSCV12が「スチール製ロールケージを持たずにFIAのハイパーカー規定をクリア」した第一号に

| もろもろの事情を鑑みるに、ランボルギーニはやはりエッセンツァSCV12でル・マン24時間レースに出たかったようだ |

もしくは、レーシングカー開発中に「レースに出場できなくなった」ため、エッセンツァSCV12の発売で開発コストのモトを取ろうとしたのかも

ランボルギーニはサーキット走行専用モデルとして、アヴェンタドールをベースとした「エッセンツァSCV12」を限定販売していますが、今回そのエッセンツァSCV12につき、「”FIAのハイパーカー安全基準に基づいてホモロゲーションを取得した、カーボンファイバー製ロールケージ”を内蔵した市場初のクルマ」になったと発表しています。

このロールケージ(モノコックと一体化しており、通常のロールケージとは異なる)を内包するカーボンファイバー製モノコックは、ランボルギーニ自社のCFK部門で製造されたといい、ウラカンGT3EVOに比較しても「20%高いねじり剛性を持っている」とのこと。

加えて同社は、この偉業について、「自動車分野における複合材料の研究と応用における、アウトモビリ・ランボルギーニの30年にわたる経験の賜物」だと表現しています。

参考までに、ランボルギーニが最初にカーボンファイバーを取り入れたのは1988年に登場した「カウンタック25thアニバーサリー」だとされ、この際カーボンに目をつけたのは当時のランボルギーニ技術主任、そして現パガーニ・アウトモビリCEOのオラチオ・パガーニであったと言われていますね。

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ランボルギーニ・エッセンツァSCV12は「アイデアの実験室」

ランボルギーニのモータースポーツ部門を統括するジョルジオ・サンナ氏によると「エッセンツァSCV12はアイデアの実験室」。

つまりはこれまでにない手法を採用したランボルギーニがエッセンツァSCv12ということになり、(GTカーとしては革新的な)サスペンションをギアボックスに直接取り付けるという手法や、従来のようにスチール製ロールケージを持たないカーボンファイバー製モノコックシャシーはその代表例。

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そしてこのカーボンファイバー製モノコックはオートクレーブ製法にて作られ、将来的に「レーシングドライバーに対する安全性を飛躍的に増大させることができる」技術だとされています。

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アヴェンタドールのカーボンモノコックを大幅改造

ベースとなるのはもちろんアヴェンタドール用に設計されたカーボンモノコックではありますが、FIAの要求に合わせて強度を確保するためには大幅な設計変更を行った、とのこと。

なお、このエッセンツァSCV12を開発していた頃のランボルギーニCEOは、スクーデリア・フェラーリからやってきて、その後ランボルギーニCEOを経てF1のCEOへと移ったステファノ・ドメニカリ氏。

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同氏はそのバックボーンに起因してモータースポーツに強い興味を持っていたようで、ランボルギーニCEO就任後には、同社モータースポーツ部門の強化を行っています。

エッセンツァSCV12もそのプロジェクトのうちの一つだということになりますが、「FIAの定めるハイパーカー規定にマッチ」というところからするに、当時何度か報道されたとおり、エッセンツァSCV12で得たノウハウをもってル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦する予定だったのかもしれません。

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そのテストは過酷を極める

ランボルギーニによると、「カーボンファイバー製のモノコックはいくつかのポイントで補強され、FIAのホモロゲーションテストでは、12トン以上の力に耐え、大きな変形を起こさないようにしたうえで、シャシーに加え、ペダル、ベルト、燃料タンクを含む20以上の静的テストが行われ、最大で毎秒14メートルの速度で衝撃を与えるという過酷なものだった」。

もちろんこのテストをランボルギーニはクリアしたということになりますが、重量増加を避けるため、安易にスチール製ロールケージを用いず、モノコック内部にラミネートフォーム(ROHACELL 71 XT)を採用し、これによって軽量化に加え、コクピット内部スペースを広く取ることが可能となり、ドライバーにとって快適な空間を確保することができるようになったと述べています。

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シートはパートナーシップ関係にあるOMP製(もちろんFIAのホモロゲーション取得済みとなるカーボン製)で、そのデザインはランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラコルセ。

サイドインパクトガードにも、スチール製パイプの代わりに複合素材が用いられている、とのこと。

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これらによって「トップスピード時における1200キロのダウンフォース」にも耐え、正確無比なハンドリングを実現することが可能になったとも紹介されていますが、どこかモータースポーツの場において、いちどその実力を見てみたいものですね。

参照:Lamborghini

 

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