| マニュアル・トランスミッションに対しては、あらゆる面において「締め付けが厳しく」なっているようだ |
もはやマニュアル・トランスミッションは小排気量スポーツカーにしか搭載できなくなりそう
さて、ポルシェは新型911GT3ツーリングを発表したばかり。
そしてこのGT3ツーリングには(羽根つきのGT3同様に)マニュアル・トランスミッション、PDKが用意されていますが、なんと今回、ポルシェが公式に「米国カリフォルニア州では、マニュアル・トランスミッション車を販売することができない」とコメント。
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いったいなぜこんなことに?
そこでなぜ「カリフォルニアではマニュアル・トランスミッションのポルシェ911GT3を販売できないのか」ということですが、これは単に騒音に関する規制をクリアできないからだとされています。
そしてポルシェによる声明は下記の通り。
私たちは、お客様の期待に応え、また期待以上のものを提供するために、可能な限り多くの選択肢を提供しようと努力しています。これは、最も注力しているモデルである911 GT3にも当てはまり、これまで以上に幅広いパーソナライズオプションを提供しています。その一方で、米国だけでなく世界中のすべての市場で、国や地域のガイドラインを十分に受け入れ、尊重しなければなりません。
残念ながら、カリフォルニア州では、音に関する規制が更新中であるため、911 GT3にマニュアルギアボックスという選択肢を提供することができません。911GT3の発売時にはその規制が更新されることを期待していましたが、まだこの更新はなされていません。7速PDKオプションは完全な認証を受けており、カリフォルニア州でも選択が可能です。そしてマニュアルギアボックスは、カリフォルニア州以外のすべての州で引き続き提供されます。
なお、この「規制」の詳細は不明であり、ギアボックスそのものの発するノイズなのか、それとも一定速度走行時の回転数が高く排気音が大きくなるのか、それとも別の問題があるのかは現時点では謎のまま。
加えて、隣の州で登録してカリフォルニアに持ち帰って乗ってもいいのかどうか等も不明であり、「5マイルバンパー」同様に奇妙な規則だと言えそうです(ただ、カリフォルニアは以前より、環境に対する規制が世界トップクラスに厳しい地域でもある)。
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マニュアル・トランスミッションは虫の息
なお、御存知の通りマニュアル・トランスミッションは自動車業界的に「虫の息」。
フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンはもともとマニュアル・トランスミッションを(現行モデルにて)採用しておらず、スーパーカーセグメントにおいてマニュアル・トランスミッションを用意し続けてきたアストンマーティンもMT廃止の意向を示しています。
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ただ、マニュアル・トランスミッションは今回のように「騒音規制に対応できない」、そして他メーカーが語るように「CO2排出規制にも対応できない」ということになると、ますますその生息域を狭められることになりそうですね(小排気量スポーツにしか搭載できなくなってしまう)。
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