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フェラーリ250GTOの再解釈「スクアーロ」のインテリアスケッチが公開!外装同様にレトロフューチャー、これは期待が持てそうだ

2021/06/18

フェラーリ250GTOの再解釈「スクアーロ」のインテリアスケッチが公開

| 車体やエンジンは完全自社設計、そのため走行できない国も多そうだ |

企画・製造を行うのはクラシックフェラーリのスペシャリスト

さて、先般よりフェラーリ250GTOにインスパイアされた独自設計のスポーツカー「スクアーロ」の開発を進めている英国GTOエンジニアリング。

これまでにも「フェラーリ250GTOっぽく、しかし随所が最新のディティールにアップデートされた」エクステリアデザインを公開していますが、今回始めてインテリアのスケッチを公開しています(おそらく、”スクアーロ”というネーミングにつき、フェラーリ250GTOに設けられたサメ=スクアーロのエラ風スリットに由来するのだと思う)

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インテリアも外観同様にレトロフューチャー

そして今回リリースされたスケッチを見るに、その内装は外装同様に”レトロフューチャー”。

クラシカルな3本スポークステアリング、レザーベルトを使用したグローブボックスやシート後方のラゲッジ、ドアオープナーといったあたりがクラシックカーを連想させますが、その他の部分は比較的未来っぽく、ジェット機のタービンを思わせるエアコン吹出口、高級腕時計のようなメーター類、近代建築のようなシフトレバー周辺とセンタートンネル、そしてデザイナーズチェアのようなシートなどは”新しい”という印象です。

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なお、GTOエンジニアリングでは、各機能の操作に「タッチパネル」ではなくボタンやスイッチを使用したことを強調しており(おそらくは金属削り出しによる、非常に質感と芸術性の高いものになるのだと思う)、しかし日常の使用も考慮してスマートフォンとの連携が可能なインフォテイメントスクリーンも持っている、とのこと(このスケッチでは確認できない)。

加えて、このインフォテイメントスクリーンについては、オーディオシステムとともに「テクノロジーパッケージ」として提供されることも明かされています。

重要なのはドライビングプレジャー

GTOエンジニアリングがインテリアにおいて重視したのは「シンプルさとドライバーのエンゲージメント」。

これはGTOエンジニアリングのマネージング・ディレクターであり創業者のマーク・ライオン氏がずっとスポーツカーを運転してきた経験を反映させた結果だそうですが、ディティールにもかだわりぬいており、「ハンドクラフトのオーダーメイドのクルマとして、すべてのパーツが慎重に検討されている」と語り、クラフトマンシップを重視している、とも。

おそらくシートの素材やカラー含めてそうとうな選択肢が与えられることになるものと思われ、続報を待ちたいところですね。

GTOエンジニアリング「スクアーロ」はこんなクルマ

このGTOエンジニアリング「スクアーロ」について、搭載されるのは4リッター・クワッドカムV12。

近年見かけなくなった排気量とシリンダー数との組み合わせですが、それもそのはず、このエンジンは他者からの供給を受けるのではなく「完全自社設計」。

参考までにシャシーも自社の設計によるもので、スチールチューブにアルミとカーボンを組み合わせたもので、サスペンションは4輪独立懸架、そしてホイールは18インチ。

なお、車体重量は1000kgを切ると言われています。

現時点でエンジンスペックについては明かされていないものの、この軽量性、マニュアル・トランスミッション採用というところから推測するに「非常に刺激的なクルマ」となるのは間違いなく、いかに高価であっても相当な人気を呼びそう。

ただちょっと心配なのは、どこかの段階でフェラーリから「待った」がかかることで、そうなると市販モデルの外観は「フェラーリ250GTOとは全く別の」デザインへと変更されてしまうのかもしれません。

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